さて。

非実在青少年条例なんかが可決された日にゃあ、東京でイベントが開催されなくなるかもしれないんですよねーと、ここ数日は悶々しておりました。
図書館/戦争とか、キノの/旅とか、そういうの中で語られた事が、現実の世界にも起ころうとしてるんですよね．．．表現や言論の自由と、適切でない表現や言論から、それを自分では正しく判断出来ない未熟な人達を守ろうとする事は、時に対立する事もあるんでしょうけどね．．．。
こういうことがあるといつも、言葉や文字は道具でしかなく、それをどれだけ取り締まったところで、それのおかげで犯罪が減るかと言われると、そうじゃない気がするんだけどな～って思います。
包丁持ってる人間が誰でもそれで人を殺すかって話ですよね。その可能性があるから危険だから包丁は何らかの資格を有した人にしか購入して使えないようにしましょうとか、そんなこと言ってたらキリない訳で。
結局最後は扱う人間の問題であって、いかにしてそういう部分で「ちゃんとした」人間を育てられるかってところを改善する、倫理や道徳の部分をちゃんと教えていくことが必要なんじゃないのかなと。
まあそんなのきっと、私以外にも沢山の人が思ってることなんじゃないかとは思うんですが。

どんな言葉でも、そこに悪意が乗れば人を傷つける意味を持つんです。
それは、伝え手がどれだけ注意しても、受け取る側によって変質してしまう事だってある。
だからこそ、字を書く、それを誰でも見れるところに乗せる、という行為も怖いことだなと、時折思い返しては身を引き締めたりもします。

いつか表現と言論の自由の為に海外へ移住する事を検討しなきゃならなくなる、なんて日がやってこない事を祈るばかりです。

今回の条例とか、つい図書館/戦争のメディア良化法が通ってしまった経緯を思い出してしまいました。気をつけてなきゃ、あれと似た事が現実になるんだぞ！って改めて世間や政治への関心のアンテナを広く持ってなきゃいけないな～と思いました。