有川さんの（と言っても当然ながら某青と緑の髪の兄弟じゃないですよ？（笑））本です。
ストーリー/セラー。

買ってあったんだけど、時間取れる時に一気に読もうと思ってて、なかなか機会が得られず（まあ原稿してたしなｗｗｗｗ）、漸く今日読めたんですが。

そんな以下感想と言うほどのものでもない吐き出し。

相変わらず面白かったですよ！
今回まったく、登場人物の名前が出てこない、全て代名詞（「彼」だったり「彼女」だったり「夫」だったりetc）で話が進むものでしたが、ＡとＢと合わせて色々妄想が膨らむ内容でした。
本を読んで、あー面白かった、で終わるんじゃなくて、そこから「あれはこうだったのか、もしかしてここには描かれてないけどこういうことがあったんじゃないか、この後どうなったのか、こういうものを書くのは、書き手がこういう体験してるのか？」なんていう色々なことを思わずにいられない文章って、私にとっては凄く楽しいものです。
しかも、今回の「彼女」も「彼」も、自分が趣味で字を書いてる側としては、凄く共感できるものがあって、余計感情移入できた感じですね。
読んでるのが職場じゃなかったら、「そうだよそうなんだよ！！」って口走ってゴロゴロしたい感じでしたｗｗｗ

それだけでも面白いけど、話に「死」が絡んでくるともーダメですね。
涙腺が緩む緩む。
個人的には、「生死」についてはそれなりに思うところがあるので、尚更かもしれませんが。

後は、Ａのストーリーで取り上げられる状況の一部に、非常に．．．ええ、身につまされるものがあるというか、「ああうん、それね。うん、そうらしいね。ほんといい迷惑だよね！！」という．．．実感のこもった同意をしてしまいました（笑）
だから読んでて痛いところもあるんですよね～。
フリーターが家買ってる話でも思いましたけど。やっぱり最近の流れを汲んでるのかなあ、話の展開とか。

その辺も含め、今度はどんなお話を書かれるのかな、と思うと楽しみですね。
今回の本も、また今度落ち着いて家でじっくり読み返そうっと。