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同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。 参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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Posted : 2010/09/16 18:34
久々に平家景時です。
うわ、一ヶ月ぶりくらいになるのか...!
平家景時のネタ自体はもう結構出してあるので、書ける所は沢山あるはずなんですけど、いくら時系列順に書いてないって言っても、あのネタ書く前にこのネタ書いたらちょっと面白くないな、的なのが結構あるので、その辺で書くのに迷う部分があるんですよね~(笑)


平家景時については色々捏造なので、詳細は以前の記事(http://tenkyu.side- story.net/Entry/138/)にて確認してくださいませ。
ちなみに好き勝手書いているので、時系列通りに話が展開していないことをご了承ください^^←


今回は源氏になってからのお話。
そしてめっちゃBLですので、苦手な方は先に進まないで下さい。
一応R18ですよ! 年齢の足りない良い子の皆さんも見ないでくださいね!
警告無視して進まれましての苦情は受け付けませんので。

時間軸としては、以前の頼景より更に後になります。



本当によろしいですか?
よろしければ、続きからどうぞ。


一応反転にしときまーす!


*********



痛みを堪えたような、自らの無力を嘆くような、自嘲を含んだ笑み。
そんな顔をさせたくなくて、もう変えようのない未来を、それでも少しでも変えたくて。
大切な人の大切なものを守りたくて。
憂いのない笑顔を、少しでも長く浮かべられる時間を望んだ。
あの人の心が少しでも穏やかであればいいと。

...だけど、判らない。
あの人っていうのは、一体誰の事だったんだろう。
オレの全ては頼朝様のもののはずなのに。






膝をついて腰だけを高く持ち上げられ、容赦ない突き上げが身体を揺らす。
既に力の入らない腕では身体を支えることなど出来ず、敷かれた褥に頬を押し付けるようにして、景時はただ動きに翻弄されるままに掠れた喘ぎを漏らすことしか出来ない。
触れる熱は、埋め込まれた楔と腰を支える手。打ち付けられる腰。
それ以外に触れ合わない身体は、これ以上ない位熱くなっているはずなのに、心はどこかぽっかりと穴が空いたようにひゅうひゅうと冷たい風が吹き抜けていく。

「あ、ああっ...ひ、あ...っん...」

上がる声に、微かに混じる背後の荒い吐息。
感じてくれている。
それに安堵を覚えているはずなのに、景時の目からは快感だけでない涙が無意識に混じり零れる。

何もかもを忘れて、ただ互いの熱だけを感じて。
触れ合う身体は時に言葉以上のものを語って、何よりも互いを繋ぐものだった。
触れたところから、互いの境目さえ判らなくなるくらいに溶け合って。満たされて。
何よりも安らぐ、世界にまるで二人だけのような。
それは逃避であったのかもしれないけれど、必要な時間だった。
互いの想いを、願いを、確かめ合って。もう一度前を向いて、共に運命に戦いを挑む為には。
そう、この行為は、行為以上の意味を持って二人を繋いでいた。

少なくとも、景時はそう思っていた。
それなのにどうして今、相手の声が聞こえないのだろう。心が触れ合わないのだろう?

「ひっ、ぁ──んんっ!」
「くっ...」

一際強く突きこまれて身体の奥に広がる熱に、ぞくりと背筋が震える。
抜ける感触と、腰を支えていた手が離れるそれに、既に自力で支える事の出来ない身体は容易く褥の上に崩れ落ちた。
小さく震える身体に、熱い手が触れる。
達しきらないまま震える景時のものを、大きく無骨な手が包んで痛みを感じる程の強さで扱く。

「ぃっ、あ、ゃあっ...よ、り...も、さま..っ」

首を振ると、目尻に溜まった涙がぽろぽろと零れ落ちる。
暴力的なまでの快感は、最早快感の域を越えて景時を追い詰める。
無意識に伸ばそうとした手に力が籠もる。どうにか持ち上げたそれを震えるままに伸ばしても、掴めるものはなにもない。
掴んで、抱き寄せて、身体全体で熱を共有してくれる人はもういない。

もう、いない──?

浮かんだ言葉の意味も判らないまま、心が警告音を発する。
それ以上考えてはいけない。
違いに気付いてはいけない。
この行為はいつもと同じ。
オレの喜びは、この方の──オレの唯一の主である頼朝様の役に立つ事。
頼朝様が満足されているなら、それでオレは幸せなんだ。
頼朝様の優しさに甘えて、もっとなんて望むオレが不遜なんだ。おかしいんだ。

「よ、りとも、さ...あ、ああっ、ん~~っっ」

何度も、確かめるように主人の名を呼んで、その指の動きに促されるままに景時もまた上り詰める。
涙でぼやけた視界に薄く笑う頼朝の姿を捉えて、もう一度何かを請うように、言い聞かせるように、景時は。

「...よりとも、さま...」

呟くようなその声は確かに頼朝の耳に届いたけれど。
そのまま長く続いた激しい行為に意識を飛ばした景時が、柔らかく温かい熱を感じることはなく。

もう永遠に手にすることの出来ない優しい熱を惜しむように、景時の眦から一筋の涙が零れ落ちた。



>>


タイトル通り、少しずつ頼朝との関係に違和感が強まっている景時のお話です。
そのきっかけは勿論今までの流れからして将臣の存在な訳ですがw

しかし約一月ぶりにアップしたのがこんなんでサーセン^q^

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ヤト
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職業:
なんとか人間。
自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。

遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^

なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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