同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。
参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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某所で呟いててふと浮かんだので、そのまま小ネタにしてみました。
という、それだけ。
迷宮軸です。
という、それだけ。
迷宮軸です。
*********
「......」
ふと、背中に掛かる重みが増して、揺れる。
その感触に将臣は読んでいた雑誌から顔を上げ、背後にある体温の主を肩越しに確認する。
「...」
日付も変わった深夜、音声を消したTVで字幕付きの古い洋画放送を見ていた景時が、目を瞬かせて、重たそうに片手を持ち上げて目を擦っていた。
「景時」
「...んー?」
「お前、眠いんだったら部屋戻って先寝ろよ」
「んーー」
「いや、んーじゃなくて」
生返事を繰り返して、半分とろんと落ちかけた瞼をどうにか根性で支えている様子の景時はTVから視線を放さず口を開いた。
「これ、終わるまでは...頑張るよ...気になるし」
「そんだけ眠そうに見てても頭に入らないだろ。気になるんだったら、今度レンタルしてきてやるから、心配せずに寝ろって」
「ん~~」
幾ら景時が宵っ張りだったとしても、それはあちらの世界での話。
電気などない場所だから、日が落ちれば寝るのが当たり前の世界で、遅くまで起きているといってもたかが知れている。勿論その分朝も早くはあるのだが。
それに引き換えこちらの世界は夜遅くまで皓々と電気が明るさを提供してくれるので、それに騙されて体内リズムが狂ってしまうのだ。
あちらの世界に居た時の景時であれば、いい加減寝ていてもおかしくない時間。
だからこそ、もう寝ろと言っているのだが、景時は将臣の背中に凭れて立とうとはしない。
背中に感じる体温が少し上がったように感じるのも、少しずつ重みが増しているのも、どちらも景時が眠いという事実を表しているのに、当の本人がそれを認めないのだから困りものだ。
「ほら景時、このまま寝たら身体に悪いし、寝ないのも身体に悪いって」
「...だって、将臣くん、まだ起きてるんでしょ...?」
「俺か? まあ...」
キリのいい所まで雑誌を読んでから寝ようと思っていたし、その頃には景時の見ている映画も終わるだろうと思っていたのだが。
その前に景時の方がダウンしそうだ。
「他の、みんなはもう、寝てるし...、こんな、静かなところにさ、一人で起きてるのって...さみしい、でしょ?」
かなり眠いのだろう、いつになくゆっくりと歯切れの悪い言葉を舌足らずに紡ぐ景時は、もう意識も半分眠りかけているのかもしれない。
将臣が寂しいのが嫌だから、一緒に起きてくれていたとでも言うのだろうか、この可愛い男は。
「おいおい、急にそんな事言うなよ。困るだろ」
この景時という年上の男は、年齢に不似合いな可愛い発言を稀に天然で投下してくるから恐ろしい。
「う...? よく、判らないけど...でも、オレはまだ...眠くないから...だいじょうぶ、おきてる...映画、終わるまでは...」
「全然大丈夫じゃないっての。ったく、しょうがねえなあ」
この様子では、もう起きて部屋まで行くのも困難だろう。となれば速やかに寝かしつけて布団をここに運ぶか、景時を運ぶか。
「...暖房つけっぱだと喉に悪いし、かと言って..」
将臣より多少といえども身長の高い景時を部屋まで運ぶのも現実的ではない。
布団を運んできて二人で寝れば、とりあえず風邪は引かずにすむかと自分を納得させて。
「おーい、景時」
「うん...起きてる...」
「はいはい、もう俺も寝るからお前も寝ろよ」
「うん...大丈夫...」
「だから大丈夫じゃないって。もうこのまま寝ちまえ。ちゃんといいのにしてやるから」
「...うん...まさおみ、くん...」
「んあ?」
「......もっと...」
喋って。
声が聞きたい。
そうしたら、ちゃんと眠れるから。
もごもごと呟かれた声に、将臣は苦笑と呼ぶには嬉しそうな笑みを零しておう、と雑誌を閉じた。
「かげとき」
「ん...」
「かげときー」
「...うん...」
「あいしてるぜ」
「....オレ、も...」
あいしてる、と呟いたかどうか。
完全に背中にかかった愛しい重みと、背後で聞こえる小さな寝息に、景時を起こさないように姿勢を変えて。
「ああ、知ってるさ」
お休み景時。
前髪の降りた額にキスを落として、将臣は腕の中の身体をそっと抱きしめた。
>>
らぶらぶ。甘甘。なんだこれwwwww
そもそも、将臣は歌を歌うのが苦手だったりしたらいいなという妄想から派生したはずが、歌要素がないwww
歌が下手とかじゃなくて、単に人前で歌うのが好きじゃないだけなんだけど、好きな人の前で照れながら歌ったりする将臣とか萌えるんじゃね?と思ったんです。それが子守唄だったら更に萌えー!とか思ったはずが、既に景時が将臣に歌われなくても寝れてしまったというwww
ま、まああれですよね、眠い時に安心できる人の声や体温が傍にあって、話しかけてくれたらそれが何よりの子守唄ですよね! という言い訳←
さ、アホなことしてないで寝よう...
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性別:
非公開
職業:
なんとか人間。
自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。
遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^
なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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