ふと浮かんだシーンだけです。
設定的には平家景時。
かなり先の話。

なのでかなり短い（ハズ）です。
思いついたら書きたくなったんでｗ

いつかここに辿り着く．．．のかなあ？（苦笑）

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濡れ縁に、二人並んで腰掛ける。
そこから見える庭に咲き誇るのは梅の花。
庭から、そして隣から香る梅花に、男の目が柔らかく細まる。
張り詰め、今にも泣きそうに両手を膝の上で握り締めた未だ花開かぬ梅の、その肩を抱き寄せて、男は目を閉じた。

沈黙が、見えない花弁のように二人の上に降り積もる。
このままこの花弁に埋もれて息絶えるのも悪くはない。
きっと、わるくはない。

願望のすり替えだと自覚しているからこそ口の端に浮かんだ自嘲の笑みを、愛しい子供に見せないように。
強く、ただ強く、無防備に寄せられた身体を抱きしめた。










濡れ縁に、二人並んで腰掛ける。
そこから見える庭に咲き誇るのは桜の花。
庭から香る淡い桜の香、そして隣から香る梅の香に、男の目が柔らかく細まる。
穏やかに、凪いだ瞳で風に散る花弁を見上げる美しい梅の花。数多の苦難を乗り越えてようやく花開いた梅の片手、床に置かれたそれに自らの指を絡めて握り締め、男は目を閉じた。

言いたい言葉も、聞きたい言葉も、伝えたい言葉も、無数にあった。
苦難の中で幾度となく向けた、叫んだ、言葉たち。
あの時伝わった言葉はどれだけあって、伝わらなかった言葉はどれだけあって。
生まれた想いはきっと数えきれなくて。

でも、それでもいい。

己に向けられた視線を感じて、男は閉じていた目を開いて視界にもう一人を映し出す。
ほんの少し泣きそうな、それでも嬉しそうな笑顔。
綻ぶ満開の梅の花に、男も笑った。

それは花を咲かせる太陽のような笑顔。







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『　』の中は、某バンプさんの「飴玉の唄」から。
この歌が大好きで、ついついネタにしたくなる私。
まあ、私の中でこの歌はかなりの確立で他ジャンルのカカイルソングな訳ですがｗｗ
トータルで聞くとカカイルソングだけど、ちょっとワード抜き出すといい感じに使えるなあと思ってちょいと流用させていただきました。
はやくアルバムでないかなぁ．．．←
そう思って沢山シングル出てるの我慢して買ってないのに．．．orz