同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。
参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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ついったーの診断メーカーで、○○へのお題系があったので、やってみた。
ら、結構合うんじゃね?っていうお題が出たので、それに沿ってSSを考えてみるだけの、簡単な現実逃避←
...うん、判ってる。もう一つの原稿終わらせないといけないってのは。
でも途中で手が止まっちゃったんだよなんかこう、しっくりこないのか筆がのらないからちょっと気分転換するんだアハハン←
...え、締め切り?
..........だ、大丈夫、まだ大丈夫!←←
というわけで、以下SSSっぽいもの。
ら、結構合うんじゃね?っていうお題が出たので、それに沿ってSSを考えてみるだけの、簡単な現実逃避←
...うん、判ってる。もう一つの原稿終わらせないといけないってのは。
でも途中で手が止まっちゃったんだよなんかこう、しっくりこないのか筆がのらないからちょっと気分転換するんだアハハン←
...え、締め切り?
..........だ、大丈夫、まだ大丈夫!←←
というわけで、以下SSSっぽいもの。
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将景へのお題:どんなにかっこわるくても。/(まだ残ってる、)/なきわらい http://shindanmaker.com/122300
>>どんなにかっこわるくても。(夏・熊野)
「武士道とは死ぬことと見つけたり、か」
「...ええ?」
ふと落とされた呟きに、景時は胡乱気に落ちそうな瞼を持ち上げた。
隣に腰を落ち着けた青年の顔は、既に灯りの消えた灯台しかない部屋の中ではよく見えない。
月明かりもない夜更け。たとえ夏場といえど、明るくなるまでにはまだ時間がかかる。
目を擦って起きようとした景時を制止したのは、青年が伸ばした手。その掌が、まるで見えているかのように景時の目の上に翳される。
「将臣くん?」
青年の名を呼べば、小さく笑うような気配。
「なんて言葉があったな、って思い出しただけだ。別に深い意味はねえよ」
てか、もう寝たかと思ってたぜ。
そう続いた言葉に景時も小さく笑った。
「寝てた方が、よかったかい?」
「いや? お前がまだ頑張れるっていうなら、もう1Rいっても俺は構わないくらいだけどな」
「いち、らうんど...っていうのは判らないけど、言いたいことはなんとなく判っちゃったなあ。流石にまだ続けると明日に響く気がするんだけど」
「俺より景時のが負担でかいもんな。嘘だよ、今日はもうこのまま寝ようぜ」
目の上にあった手が離れたかと思うと、その代わりのようにしっかり抱き込まれ、顔を上げれば闇の中に薄っすらと将臣の輪郭が浮かぶ。
一体どんな表情をしているのかと目を凝らすまでもなく、悪戯めいた笑みが浮かんでいるのだろうと予想がつく。
「将臣くん、流石に暑いって」
「さっきまでよりは全然涼しいだろ」
「さっきまでと比べるのが間違いでしょ」
「意外と減らない口だよな、お前」
「まあ、弁慶よりは回らないけどね」
「ただでさえ一緒に居られる時間なんて限られてるんだから、寝てる間もくっついてたいっていう、この微妙な男心を言わずとも判ってくれるのが年上の役目だろ」
「なにその微妙な乙女心。しかもこんな時だけ年上扱いとか」
「ガタイに似合わず繊細なんだって言ってくれよ」
暑いと言いながらも離そうとせず、離れようとせず。
暗闇の中でひっそりと、じゃれ合うようにやりとりを交わす。
やがて再び訪れた眠気に逆らわないまま身を委ねた景時の耳に、密やかな声が忍びこむ。
「似合わないだろ、武士の生き方なんて。多分、お前も...俺も」
守りたいものが沢山ある。
守りたいものを守る為には、生きていなければ守れない。
死んで守れるものなど、一瞬でしかないから。
「だからさ、お前は生きろよ。どんなにかっこわるくても、生き延びてくれよな」
例え、次に相見えるのが戦場だったとしても。
言葉にならない部分を、確かに聞き取った気がして、景時は眠りに引き込まれる直前にどうにか口を開いた。
「どうして──」
どうして、他人事のようにそんなことを言うのか。
オレなどより君こそが、生きて、生きて、生き続けなければいけない人だろうに。
そのどれだけを伝えられたのかも判らないまま、首筋に触れた温かい感触を最後に意識は眠りの波に攫われた。
どんなにかっこわるくても、君にこそ生きていて欲しいのに。
それを伝える資格さえ、オレにはないんだろう。
next>>(まだ残ってる、)>>なきわらい
将景へのお題:どんなにかっこわるくても。/(まだ残ってる、)/なきわらい http://shindanmaker.com/122300
>>どんなにかっこわるくても。(夏・熊野)
「武士道とは死ぬことと見つけたり、か」
「...ええ?」
ふと落とされた呟きに、景時は胡乱気に落ちそうな瞼を持ち上げた。
隣に腰を落ち着けた青年の顔は、既に灯りの消えた灯台しかない部屋の中ではよく見えない。
月明かりもない夜更け。たとえ夏場といえど、明るくなるまでにはまだ時間がかかる。
目を擦って起きようとした景時を制止したのは、青年が伸ばした手。その掌が、まるで見えているかのように景時の目の上に翳される。
「将臣くん?」
青年の名を呼べば、小さく笑うような気配。
「なんて言葉があったな、って思い出しただけだ。別に深い意味はねえよ」
てか、もう寝たかと思ってたぜ。
そう続いた言葉に景時も小さく笑った。
「寝てた方が、よかったかい?」
「いや? お前がまだ頑張れるっていうなら、もう1Rいっても俺は構わないくらいだけどな」
「いち、らうんど...っていうのは判らないけど、言いたいことはなんとなく判っちゃったなあ。流石にまだ続けると明日に響く気がするんだけど」
「俺より景時のが負担でかいもんな。嘘だよ、今日はもうこのまま寝ようぜ」
目の上にあった手が離れたかと思うと、その代わりのようにしっかり抱き込まれ、顔を上げれば闇の中に薄っすらと将臣の輪郭が浮かぶ。
一体どんな表情をしているのかと目を凝らすまでもなく、悪戯めいた笑みが浮かんでいるのだろうと予想がつく。
「将臣くん、流石に暑いって」
「さっきまでよりは全然涼しいだろ」
「さっきまでと比べるのが間違いでしょ」
「意外と減らない口だよな、お前」
「まあ、弁慶よりは回らないけどね」
「ただでさえ一緒に居られる時間なんて限られてるんだから、寝てる間もくっついてたいっていう、この微妙な男心を言わずとも判ってくれるのが年上の役目だろ」
「なにその微妙な乙女心。しかもこんな時だけ年上扱いとか」
「ガタイに似合わず繊細なんだって言ってくれよ」
暑いと言いながらも離そうとせず、離れようとせず。
暗闇の中でひっそりと、じゃれ合うようにやりとりを交わす。
やがて再び訪れた眠気に逆らわないまま身を委ねた景時の耳に、密やかな声が忍びこむ。
「似合わないだろ、武士の生き方なんて。多分、お前も...俺も」
守りたいものが沢山ある。
守りたいものを守る為には、生きていなければ守れない。
死んで守れるものなど、一瞬でしかないから。
「だからさ、お前は生きろよ。どんなにかっこわるくても、生き延びてくれよな」
例え、次に相見えるのが戦場だったとしても。
言葉にならない部分を、確かに聞き取った気がして、景時は眠りに引き込まれる直前にどうにか口を開いた。
「どうして──」
どうして、他人事のようにそんなことを言うのか。
オレなどより君こそが、生きて、生きて、生き続けなければいけない人だろうに。
そのどれだけを伝えられたのかも判らないまま、首筋に触れた温かい感触を最後に意識は眠りの波に攫われた。
どんなにかっこわるくても、君にこそ生きていて欲しいのに。
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プロフィール
HN:
ヤト
性別:
非公開
職業:
なんとか人間。
自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。
遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^
なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。
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なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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