同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。
参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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久々に平家景時です!
うんもう気分転換に、短くてもいいから書いてやれ、とついカッとなってやったんだ。
後悔はしない^q^
色々捏造なので、詳細は以前の記事(http://tenkyu.side- story.net/Entry/138/)にて確認してくださいませ。
ちなみに好き勝手書いているので、時系列通りに話が展開していないことをご了承くださいませ^^←
今回は短めな予定~。予定は未定^q^
そして、今まで書いた中では時系列的に一番古い話になります。今の所。
更に、今回景時ほとんど出てきません...www某夫婦メインですwwww
うんもう気分転換に、短くてもいいから書いてやれ、とついカッとなってやったんだ。
後悔はしない^q^
色々捏造なので、詳細は以前の記事(http://tenkyu.side- story.net/Entry/138/)にて確認してくださいませ。
ちなみに好き勝手書いているので、時系列通りに話が展開していないことをご了承くださいませ^^←
今回は短めな予定~。予定は未定^q^
そして、今まで書いた中では時系列的に一番古い話になります。今の所。
更に、今回景時ほとんど出てきません...www某夫婦メインですwwww
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それはまだ、重盛が病に侵されていない頃の話。
景時が「重盛の懐刀」と呼ばれるようになった頃の話。
「...フン、相変わらずくだらんな」
「刺客、というにはお粗末ですわね。味わうまでもない、不味い魂ですこと」
伊豆の某所。
狩りに出かけた頼朝と政子を襲ったのは、平氏に属する武士のようだった。
生きていてはいつ平家に仇なす存在になるか判らないだのなんだの、お決まりの台詞を吐いた後に刀を抜いて襲い掛かってきた男たちは、次の瞬間には物言わぬ骸に変わり、存在すらこの世界から消えた。
残されたのは、男達が手にしていた刀が数振り。綺麗なまま地に落ちている。
何が起きたのか判らないまま存在を消された男達の存在など、最早なかったことのように頼朝は背を向けた。
「興が削がれた。戻るとしよう」
「そうですわね。...あら。まあまあ」
頷いて後に続いた政子が、不意に立ち止まって声を上げた。
珍しい事に、頼朝も足を止めて振り返る。
「どうした」
「味は大したことがありませんでしたけれど、面白い記憶を持っていたようですわ。あなた、手を...」
言われるままに差し出された頼朝の手を、政子の小さく白い手がそっと両手で包み込む。
その次の瞬間には、頼朝の脳裏に一つの場景が映し出された。
政子の持つ神の力によるものだ。
場所はどこかの屋敷。
それなりに大きなそこは、頼朝にも薄っすらと覚えがある。
伊豆に流される前、その宣告を受けた場所──清盛の屋敷だ。
その屋敷で行われているのは、どうやら宴のようだった。
空には美しい望月がかかり、随所に焚かれた篝火が美しく整えられた庭を照らし出す中、琵琶や笛が音を奏でているらしいが、流石に音までは再現されないらしく、場景の中に映りこむ琵琶や笛を持つ人間の様子に、それを想像するしかない。
その宴の場、何よりも空気を支配していたのは一人の白拍子だった。
美しい翠髪をたなびかせ、舞扇を閃かせるたびに手首につけた鈴が揺れる。
紅を刷いた唇が動くのは、恐らく今様を詠っているからだろう。
見事なその舞に、その場の全ての視線が集まっているのが判った。あの清盛さえも、満更でない顔で白拍子を見つめている。それだけの才を見せつける舞だった。
更に珍しい事に、どうやらその白拍子は女ではなく男のようで。しかもその顔は白粉で装われていたが、頼朝には見覚えがあった。
頼朝と清盛が対面したその日、その傍に控えていた息子の重盛。その更に後ろにひっそりと在った男。
武士には思えぬような優しげな顔立ちに、憂いを込めた瞳を時折頼朝へと向けていた。配流が決まった時には、敵でありながら一瞬安堵したような表情を浮かべていた事はそう簡単に忘れられない。
翠髪の、あの男の名はなんと言っただろうか。
喰らわれた男の記憶の中の、美しい舞に魅せられながら頼朝は首を傾げる。
「梶原平三景時──鎌倉権五郎景政の裔、あの平重盛殿の懐刀と称される男、のようですわね」
頼朝の疑問を察したような間で政子が告げ、手が放された。それによって、頼朝の脳裏に浮かんでいた場景も消える。
「...あれが、あの男がそうか」
「ええ。武士でありながら陰陽師、同時に芸事にも秀でているという噂でしたけれど...本当に見事な舞を舞われる方ね。あなたが気にかけていらっしゃったから、気に入ってもらえるかと思いましたの」
「確かに...なかなか面白い記憶であったな」
「ふふっ、でしょう? あれほど見事な舞でしたら、私も本物を見てみたかったですわ」
手を合わせて無邪気に告げる政子に、頼朝は暫く考え込むように視線を落とした後に、再び政子へ視線を向けた。
「使える駒にはなりそうだな。...政子」
「わかりましたわ、あなた。そうですわね...理由を失わせてさしあげましょう。そうすれば、あちらに居る意味もなくなりますものね。あなたがいずれ立つ時に、手に入れやすくするために」
「...とすれば、狙うは重盛だろう、な」
「そうですわね。重盛殿の懐刀と呼ばれるほどの方ですもの。刀を扱う手がなくなれば、使われぬ刀は錆びるのを待つだけ。そうなる前に新たな、正しき使い手が手に取るのが道理というもの」
「それに、今の平家で厄介になるのは清盛よりも、人望厚き重盛。今から邪魔な芽を摘むために動いておくのも悪くない」
「ええ、あなたの望みのままに」
くすくすと、悪意に満ちた笑みが空気を震わせる。
口元に薄い笑みを刷いた頼朝が、再び歩き出す。その後ろに付き従って歩く政子の口元が何かを紡ぎ、白い指先が空を撫でた。
目に見えぬ悪意が、凝固していく。
呪詛となって、敵を滅ぼす為に。
「さあ、存分に踊ってくださいまし。私の愛しい方の為に──」
放たれた悪意。
それが、始まりだった。
彼と、彼らを取り巻く、全ての悲劇の。
>>
重盛の病気が、実は荼吉尼天の呪詛によるものだった、という解釈。
当然ながら、あくまでこの設定内でのお話です。
重盛の死から全てが崩れ出すこの平家景時設定において、その重盛の死の原因を作った呪詛は、間違いなくすべての始まりと言えるんだろうなあと、書きながら思ってました。
さー、ちょっと満足したので大人しく寝ます。
何で今日は一日中こんなに眠かったんだろう...。
おやすみなさーい。
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ヤト
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非公開
職業:
なんとか人間。
自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。
遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^
なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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