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同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。 参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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Posted : 2025/07/29 15:37
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Posted : 2010/08/20 19:41
今日の分の探偵終わらせたから、自分へのご褒美に平家景時を書くんだ...!
...って、なんか、我に返ると微妙に切ないよーな複雑なような...。
結局書いてばっかりじゃねーかwwwwwwww
だ、だって絵茶するほどの余裕が取れないんだもんっっ。せめて、せめて...っorz

探偵と違って、既に出来てるネタ部分を文章化する分にはあんま悩まずに書けるのもありがたいしストレス少ない理由だと思うんだ...。探偵は...最近本当に一行進めるのに数分とか普通に掛かってるからな~。
乗るとテンポ良く進むんですけどね。今色々調整しつつの展開なのでどうしても^q^

さて。
以下色々捏造なので、詳細は以前の記事(http://tenkyu.side- story.net/Entry/138/)にて確認してくださいませ。

ちなみに好き勝手書いているので、時系列通りに話が展開していないことをご了承くださいませ^^←

今回はゲーム軸の初期の頃のお話です。
こんだけ書いてて、実は初めて神子登場とかwwwwwwwww


****************


「大丈夫かい? こんな戦場を女の子が一人で出歩くなんて危ないよ~」
「...え」

目前に迫る怨霊の刃を弾いたのは、聞きなれた、この世界では珍しい銃声。
視界を埋め尽くしたのは鮮やかに翻る松葉色の陣羽織。

「目を閉じていて、すぐに終わるから」

場にそぐわないほど優しい声が降って、再び銃声が響いて怨霊を術が薙ぎ払う。
だがそれでは怨霊を滅することは出来ない。その哀しい魂を浄化できるのは。

「神子、今だよ、封印を!」
「子供もいたのか...って、神子?」
「任せて白龍! 巡れ天の声、響け地の声、かのものを封ぜよ!」

疑問の声をとりあえず置いて、望美は封印の言葉を口にする。
翳した手から溢れる光。
だが、どこか勝手が違う。

「──っ、抵抗が、つよ...」
「手伝うよ、はっ」

三度の銃声が鳴り響き、望美が感じていた抵抗が軽くなる。
そして、封印の完成。
光の粒子となって消えた怨霊を見送ってほっと安堵の息を吐く望美のもとに、白龍が駆け寄ってくる。

「神子っ! すごい、さすが私の神子!」
「神子...白龍、それにこの力──君はもしかして、龍神の神子、なのかい?」
「は、はい! あの、助けていただいてありがとうございました、私、春日望美って言います。この子は白龍」
「こっちこそ、結局君の力に助けられたようなものだからね。ありがとう。オレは梶原景時。よろしくね」

にこりと微笑んだ笑顔は、望美も良く知るもの。
けれど、この運命を望美は知らない。
全ての始まりである宇治川で、朔ではなく、景時と一番に出会う運命を。



その後、異世界から来たという望美の言葉を驚くほどすんなりと受け入れた景時は、自身が八葉であることも同じように至極あっさりと受け止めた。

「オレの妹がね、朔って言うんだけど、黒龍の神子だったんだよ。だからそういうのは耐性があるっていうか....」
「神子、だった...? あの、今景時さんの妹さんって...」
「うん、今は遠くの尼寺にいるよ。失われた黒龍を忘れられなくてね...。男子禁制の場所だからさ、もう随分と長く会ってないけど、元気にしてるらしい、とは聞いてるから」
「...そう、なんですか...」

源氏の軍へと合流する道すがらの説明に、望美はただ頷くしか出来なかった。

おかしい。
こんな運命は初めてだ。
なぜ、朔がここにいないのか。
どうして黒龍の神子として、源氏軍に合流していないのか。
この運命は一体どこへ向かおうとしているのか。

初めてのあまりに違いすぎる運命に、望美自身どうすればいいのか判らない。
今はただ、この運命を見守ることしか出来そうになくて。
途中、譲とも無事に合流し、四人に増えた一行は何事もなく橋姫神社へと辿り着く。

「さ、三人とも着いたよ。ここがひとまずの源氏の陣が在る場所だから、安心して少し休むといい。今水を持ってこさせるから──」
「景時っ!」

三人に説明する景時の言葉を遮ったのは、離れた所からこちらへ向かってくる二人の男性のうちの片方、橙にも見える明るい茶色の長髪を揺らす武士だった。
当然、望美には見覚えのある二人──九郎と弁慶だ。

「ああ、九郎。遅れてごめんね」
「このくらいは遅れの内に入らんさ。お前の見事な采配のお陰で、予想以上の早さで戦を制す事が出来たんだ、流石、兄上が重用なさるのもわかる。大したものだな、心強いぞ!」
「そんな言われるほどのものじゃないよ。ざっと見てきたけど、取りこぼしはなさそうだったから、後は向こうで陣を張ってる平家の軍勢を追い払えばそれでこの戦いは終われるよ」
「僕も驚きました。源氏方である広常殿ならともかく、かつての貴方の仲間を相手にここまで徹底的に源氏の勝利を得てみせるとは...」

どこか含みのある弁慶の言葉に、景時の笑みは崩れず、九郎が非難するように声を上げる。

「おい、弁慶。そういういい方はよせ」
「いいよ、九郎。弁慶がそう思うのももっともでしょ」
「だが...」

これもまた、初めての状況だ。
九郎が景時を褒め、弁慶が平家方だった景時を揶揄るような発言をするなんて。

「オレにとっては頼朝様が唯一。そのお方の望みを実行するのがオレのお役目だからね。それに早く戦が終われるなら、それにこしたことはない。それだけ、失われる命が減るってことでしょ? どう受け取られても、オレは別に気にしないよ」

はっきりと頼朝を主と言い切った景時に、九郎が誇らしげに頷き、弁慶は外套に隠された眼差しを鋭くする。
望美もまた、驚きに声を失った。
何度か繰り返した歴史の中、景時は頼朝を主と仰ぐことに、いつも躊躇や恐れ、そこにある蟠りのようなものを感じさせていた。そしてそうなる理由も存在した。
だと言うのに、何故こうも揺ぎ無い声で、景時は告げているのだ。
どこか、誇らしそうにさえ見えるその姿に、違和感ばかりが膨らむ。

やはり、この歴史は今までとは何かが違う。

「あの、か、景時さん!」
「あ、ごめんね、話が途中だった」

どうにか発した声に、いつもと変わらない調子の景時が、情けない笑顔でごめんごめんと頭を掻いて望美を見下ろす。

「景時、この者達はなんだ?」
「戦場には不似合いにも思えますが...君が保護したのですか?」
「ああ、二人にも説明しなきゃいけないよね。実はね──」

説明の声を聞きながら、望美ははっきりと、今までにない歴史に迷い込んでしまったことを強く感じ取っていた。


>>

そんな感じで、実際のゲームとは多少異なる進行にて平家景時は進んでいきます。
望美ちゃんもびっくりなんだぜ!(笑)

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ヤト
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なんとか人間。
自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。

遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^

なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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