同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。
参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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その後もぱちぱち有難う御座います~!!
こういうのでも大丈夫そうで安心しました(笑)
という訳で、早速続きです。
...そもそも何回くらいでまとまるかも考えずに書き出してるので、今回でこの部分が終わるのかもうちょっとかかるのかすら判っていない訳ですが。とりあえず書き出してみます←行き当たりばったりにも程がある←まあ毎回の事だが←むしろもうそれがヤトクオリティ←←
ちなみに前回はこちらから。
よろしければ先へお進みください~。
※平家景時は捏造BLですご注意を!!
こういうのでも大丈夫そうで安心しました(笑)
という訳で、早速続きです。
...そもそも何回くらいでまとまるかも考えずに書き出してるので、今回でこの部分が終わるのかもうちょっとかかるのかすら判っていない訳ですが。とりあえず書き出してみます←行き当たりばったりにも程がある←まあ毎回の事だが←むしろもうそれがヤトクオリティ←←
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よろしければ先へお進みください~。
※平家景時は捏造BLですご注意を!!
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日を追うごとに強くなるのは焦燥。不安。
重くなるばかりの邸の雰囲気を、盛り上げる術など誰も持たず。
──邸の主はいまだ昏い海の底。
あれから、将臣はずっと景時の傍に居る。
勿論本当に四六時中傍につきっきりではないが、出来る限りの時間を景時について過ごしていた。
時折景時が一人にしてくれと拒絶する時だけ塗籠の外に出るが、遠く離れる事はなく。気配を感じるほど近くで、ただ待っている。
そんな価値は微塵もないのに、心配ばかりかけているこの身など即刻朽ち果ててしまえばいいと景時は願うのに、その願いも聞き届けられる事はなく。
「腹、減っただろ。一緒に食おうぜ」
「.....いらないから、君だけ食べたらいい」
塗籠に移されて暫くした頃。
誰かが運んできた食事の器で景時は再び自殺を図ろうとした。
けれどそれも食器の割れる音で、すぐ近くに控えていた将臣にばれてあっさり止められてしまい。
何度も繰り返し死を願う景時に、将臣はそのやつれた胸元を強く掴んで引き寄せると目尻に涙を浮かべながら言い放った。
『お前が死にたいっていうならそれでもいい。でもその時は俺もすぐに後追って死んでやる。お前、俺に言ったよな。必ず無事に俺を元の世界に戻すからって。その約束を、お前が破るのかよ』
自分の命を盾に取った説得に、それが例えその場凌ぎだったとしても将臣を死なせる事など出来無い景時に、強硬な手段が取れる筈もなく。
それどころかどこまでも本気に見える顔で、景時の割った食器の破片を自らの首に当てて「いつでもいいぜ」と言われてしまい、逆に景時がやめてくれと叫ぶ羽目になった。
それ以降は更に目が厳しくなり、運ばれてくるものも安全を重視したものに取り替えられてしまった。
今も現れた将臣の手に載せられているのは、大きな葉を皿代わりにして柔らかめに炊かれた握り飯だ。
譲が作ったのだろうそれは、ふわりと柔らかい香りと仄かな湯気で食欲を刺激するはずだったが、景時は力なく首を振る。
「景時...今度は断食か?」
「違う、よ。本当に、食欲がないんだ...空腹を感じたら、食べるから...」
「あんまり食べねえと、余計に胃が受け付けなくなっちまうだろ。ちょっとでもいいから口にしてみたら案外腹減ってる事に気付くかもしれないぜ。そもそもお前、起きてからこっち、ほとんど水分も食事も摂ってないんだ。そろそろ本気でヤバイだろ」
こちらには現代のような点滴も高カロリー流動食もない。
景時が食事を摂らないまま既に三日以上が過ぎようとしている。そろそろ見過ごすことの出来ない状況だ。
塗籠の壁に背を凭れ掛けさせて、隅っこで小さく丸くなっている景時の傍に膝をついてしゃがみ込む。
そっと肩に触れれば可哀想になるくらい過剰に肩が揺れたが、俯いたままの顔は上げられない。触れた肩の薄さは、将臣が良く知る平家時代よりも更に悪化している。
鎌倉に入って将臣と仲間達が合流して以降、景時の調子が悪かったのは周知の事だったが、もしかしたらその頃から既に食事もあまり摂取出来ていなかったのかもしれない。
「...」
「景時...なあ、頼むよ。それとも、言わなきゃダメか。お前が食わないつもりなら、俺も食わないって」
「──っ、なん、で...」
「だってお前、このまま食わなかったら本当に死んじまうぞ。言ったろ、お前が死ぬなら俺も死ぬって。だからお前が食わないで死ぬなら、俺も同じようにして死ぬだけだ」
情を引き出させようというのではない。
淡々と事実を述べるだけのように紡がれる言葉が、余計に将臣の本気を感じさせて恐ろしい。
そんな事を他の仲間達が許すはずが無い、とは景時とて思う。
だが、将臣が本気になればしてしまいそうで、誰もそれを止めることなど出来ないのではないかと思うのだ。
重盛がそうだったように。
かつて将臣が制止を振り切って、自らも命のやりとりをすると決めた時のように。
今度はそんな間違いを選ばせる訳にはいかない。それも自分などの為に。
その思いから、景時はようように頷いた。
「...わ、かった...ちょっとでも、いいなら食べてみる、から...」
「ホントか?」
「食べられるかは、わからない、けど」
ほんの少しだけ顔を持ち上げて、視線が将臣の方へ向けられる。
微妙に合わされない視線に、今はこちらを向いてくれただけでも十分だと自分を納得させて、将臣は手にした握り飯を差し出した。
「譲が作ったんだ。美味いにきまってるぜ」
「...うん......」
料理の得意な白虎の対を思い出して、十近く年下の少年にまでこんな迷惑を掛けていることを申し訳なく思う。
触れずとも温かさを感じる握り飯は、本当に直前に譲が作ってくれたものなのだろう。
のろのろと重い手をどうにか持ち上げて、真っ白な握り飯を一つ、手に取る。
じっと将臣の視線が見つめるのを感じながら、口元まで運んだそれに歯を立てた。
『歯は、立てるなよ』
「──っっ!」
瞬間脳裏に甦る声。
ぐ、と噛み締めた口の中に、一口分の白米が転がる。
程好い塩味のそれは、記憶の中にある醜悪なものと全く違うはずなのに、口の中に広がる味も感覚も、まるで──。
『ふ、美味そうにしゃぶるものだ』
『ん──っ、ふ、ぁ...』
反射的に洩れそうになる悲鳴を堪えるように、握り飯を持っていない手で口元を押さえる。
猛烈にこみ上げる吐き気のまま、全てを戻してしまいたい衝動に駆られるが、隣では将臣がじっと景時を見つめている。
ここで景時が食べられなければ、将臣も食事を摂らなくなってしまう。
その一心だけで、長い時間をかけてどうにか口の中のものを嚥下した。
『全て零さず与えてやろう。好きなのだろう、これが』
違う。違う違う違う──!!!
叫びだしたい気持ちを堪えて、差し出された竹筒の水を一口だけ、これもどうにか飲み込んだ。
「久し振りだったから、柔らかめとはいえ固形は厳しかったか...?」
「...だ、い、じょうぶ...。でも、今は、もう...」
いらない、と首を振って残りの握り飯を葉の上に戻した景時に、そうかと頷く。
たった一口でも食べただけマシだ。
取っ掛かりが作れれば、次はもう少し食べられるかもしれない。
「譲くんに、ごめん、って...」
「ああいい、心配すんな。一口でも食べただけであいつ等も喜ぶさ。次はもっと胃に優しいものを考えますって譲も張り切るだろうしな」
「まさおみ、くん」
「ん?」
ほっとした様子を見せる将臣に、景時はこれだけは、と口を開いた。
「オレ、も、たべるから...君も、ちゃんと...」
「あ、ああ。お前が食ってくれるんなら、俺もしっかり食べるさ」
「...うん」
それならいい。
安堵を見せた景時の頭をぐしゃぐしゃと撫でて、将臣は立ち上がった。
「んじゃまあ、一旦これ下げてくるわ。またすぐ戻ってくるから良い子にしてろよ」
「...」
完全な子供扱いに、困ったように口の端を持ち上げて笑みを作り、景時は頷いた。
「ごめん、ちょっと...厠、行きたいな」
「そういえば、今日まだ一度も行ってない、か。食べたら刺激になった、ってんなら良い事なんだけどな。じゃ前まで一緒に行くか。帰りに声掛けるから。大丈夫だと思うけど...」
「危ない、事はしないよ。オレは君を殺したいわけじゃ、ないんだから...」
そう。
殺したいのは自分だけだ。
薄っすらとした笑みに、将臣の眉根が寄るものの、景時が立つのを手伝い共に塗籠を出る。
厠まで連れて行き、近くで景時の配下に見張りを頼んで急ぎ足で厨へ向かう。
その将臣の足音を厠の中で聞きながら、景時は堪えていた吐き気に身を委ねた。
「ぐっ、ごほっ...げほっ、ぁ──」
すぐさませり上がってくる吐瀉物は、先程の僅かな白米以外その殆どが胃液でしかないが、それさえ尽きるまで吐き出した頃にはすっかり息が上がっていた。
この数日で簡単に落ちてしまった体力に、笑いも出ない。そもそも死にたい人間に体力など不要なだけだ。
必死で呼吸を整え、浮かんだ冷や汗を単衣の袖で拭う。
口の中の気持ち悪さはどうしようもないが、それでも先程までよりはよっぽどマシだ。
塗籠に戻れば、水分補給用に小さな木の器に入った水が置かれたままになっているはずだから、それで簡単に漱げばいいだろう。
厠から出ると、少し離れたところで景時の部下と将臣が何事か話しているのが見えた。景時が出てきた事にすぐに気付いて将臣が近付いてくる。
「大丈夫だったか?」
「ん。ちょっとふらついただけだよ」
「あったりまえだろ、どんだけ食ってなかったと思ってんだ。体力落ちてんだから気をつけないと、肥溜めに落ちたら笑えないんだからな」
多少時間がかかったのは、どうやらもたついたせいだと誤魔化せたようだ。
これからちゃんと食って体力戻していくぞ、と笑いかけてくる将臣とはやはり視線を合わせられないままに曖昧に頷く。
このまま誤魔化して、誤魔化して、誤魔化し続けて。
将臣がいずれ帰る日が来たら、その時は。
約束を果たした後ならば、もう。
(死んでも、いい、だろう?)
それまでは約束どおり、この命だけはどうにか繋いでみせるから。
>>続く
なんつーか色々汚い話でサーセン^q^q^q^
えーと、後一、二回でこのイベントについては書き終わると思うんですが...。
...終わるかなあ?←
こんな感じでまだ鬱進行ですが、皆さん大丈夫です、か...?;;;;
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職業:
なんとか人間。
自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。
遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^
なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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