締め切りというものが定められているやることはそれなりにあるのに、つい現実逃避してしまう自分をどうにかしないといけないと思いつつ．．．
だって最近重盛様書いてないんだもん！！
重盛様が不足してるんだよ！！　重景が見たいんだ！！！！

．．．という自分の欲求に従った結果です^q^

誰か私に重景をください．．．．っ（ちょう切実）


そんな感じのノリだけの会話小ネタ。
重盛様がオヤジ。将臣もきっとオヤジ。
例によって被害者は景時です（笑）
本編のシリアスさの欠片もありませんのでご注意をｗｗｗｗ

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


「よーっす重盛殿あけましておめでとう！」
「将臣くん、声が大きいから」
「おお、将臣殿に景時か。明けましておめでとう。今年もよろしく頼む」
「おう、こちらこそよろしくな。勿論景時もさ」
「明けましておめでとうございます。このように皆で新年を迎えられた事、大変喜ばしく思っております。何かと至らぬ身ではありますが今年もよろ．．．」
「新年から相変わらずきっちりしてんなあ、景時は。もうちょっと肩の力抜かないとあっという間に息切れしちまうぜ？」
「はは、よいよい景時。我等の間柄で堅苦しい事は抜きじゃ。そう畏まらずもっと近うに寄るがいい」
「．．．は」
「．．．うむ、しっかりと食事は摂っておるな？　年明け早々に見るのが疲労したぬしの顔でなくて安心したぞ」
「重盛様も．．．お元気そうで私も少しばかり安心いたしました」
「ああ、今日は調子が良い。これならば長くぬしらと話も出来よう」
「そっか。そりゃ良かったけど．．．でも俺達とばかり話もしてられないんじゃないのか？　知盛や重衡．．．それに惟盛だって会いたがってるだろ。清盛もそうだけどさ」
「判っておるとも。皆とも後でゆっくり時間を取ろう」
「では、折角ですから姫始めの準備を整えてまいります」
「へっ！？」
「ああ」


「．．．な、なあ重盛殿」
「どうした将臣殿」
「なんであんな堂々と景時が．．．いや、それよりも、俺は今の内に下がってた方が良いんじゃないか？」
「？　どうしたんじゃ。何ぞ用でも思い出したのかの？」
「（いやいやなんでアンタもそう平然としてんだよ！！）．．．いや、だって姫始めするんだろ？　それなのに俺がいたら二人の邪魔じゃねえかなって．．．」
「ははは、今更何を気兼ねしておるのじゃ。こうして三人、健やかな顔を揃えておるからこそ今の内にと景時が準備をしにいったのじゃろう。戻ってきて将臣殿がいなければあれが拗ねるぞ」
「拗ねるって、いや、だって三人ってだから．．．！（またあの時みたいに三人で、とか言うのかよ。おいおい正月からどんだけ．．．）」
「将臣殿？　．．．ふむ、どうにも将臣殿の言っておる姫始めと、我々の言う姫始めは違うものなのかのう」
「．．．違うもの？」
「そうじゃ。将臣殿の世界にも姫始めはあったのだろう？」
「ああ、まあ．．．。でも、あんまり堂々と言うもんでもなくてだな．．．」
「こちらでは年初めの行事としてどこでも行うものぞ」
「．．．どこでも！？」
「うむ。姫飯は知っておろう？」
「ああ、こっちの柔らかく炊いた米だよな」
「それを新年に初めて食べるのを、姫始めと言うのだ」
「．．．．．．．．．」
「字が異なるが、新年に初めて馬に乗るのも飛馬始めと呼ぶし、女が洗濯を始めるのもまた姫糊始めじゃな」
「そ、そんなにあるのか．．．」
「まあ、今は姫飯を準備しにいっておるのだろう。将臣殿の世界での姫始めというのも、このうちのどれかの事ではないのかの？」
「．．．．．．．。あ、いや、その．．．俺が知ってる姫始めって言うと．．．あ～～～～（やばい、説明しろってか！？）」
「．．．（期待と興味に満ちた瞳）」
「だ、だからだな。姫始めって言うのは．．．」
「．．．．．．．．」


その夜。


「重盛様、今日は沢山の人とお会いになってお疲れでしょう。具合を崩さぬうちに早く横に．．．」
「なに、今日は驚くほど調子が良いのじゃ。ふふ、一日ぬしが傍におったからかのう」
「またそのような事を仰って。だからと言って薬湯はなしになりませんよ」
「．．．またその薬湯か」
「（拗ねる顔は幼く見えて、本当に将臣くんと似てるんだよなあ．．．）またこの薬湯です。清盛様が重盛様の為にと取り寄せてくださっているんですから、残さず召し上がってくださいね」
「．．．．．．嫌じゃ。飲みとうない」
「重盛様．．．（苦笑）」
「代わりにぬしが飲んでおけば、ばれぬだろう？」
「私が飲んでどうするんですか。重盛様に必要なものでしょう」
「父上の用意するものを無下にしたくはないが、この苦さは何度も飲みたいものではない。苦いだけでなく．．．あの独特のえぐみというか．．．とにかくろくでもない飲み物なんじゃ」
「清盛様の用意なさった薬湯をろくでもないもの呼ばわり出来るのは、世界広しと言えど重盛様位でしょうね（苦笑）　さあ、飲み終わったら口直しの菓子を用意してありますから」
「．．．嫌じゃ」
「重盛様．．．」
「．．．」（とんとんと指で景時の唇を叩く）
「．．．っ、本当に、それで御飲みになるんですね？」
「（にこにこ）」
「．．．はぁ。判りました。では失礼致します」（ぐいっ）
「（眉根が寄っておる。それみた事か、どれだけえげつない味か．．．実は父上の嫌がらせではないのかと思うくらいだぞ）」
「（．．．うわ、本当に酷い味だなこれ．．．薬湯とは言えこれは飲みたくないと渋るのも判らないでもないけど．．．）」

ちゅっ。

「．．．．っ」
「ん．．．（景時の口移しであってもやはり味はろくでもないが．．．仕方ない。飲んでやろう）」
「．．．．ん、ぷは．．．」
「ふ．．．、なかなかの味じゃろう？」
「．．．確かに」
「まだ残っておるが、どうする？　やめても一向に構わぬぞ」
「そうはいきません。全てしっかり飲んでいただきます」
「やれやれ、景時は真面目じゃのう。わかったわかった、さ、幾らでも来るがいい」


「．．．ふぅ、これで最後か．．．」
「．．．（いい加減口の中が麻痺してきた気がする）．．．ん」
「．．．（味は御免だが、離れてしまうのは惜しい）．．．」（ぐいっ）
「んっ、しげ、も．．．」
「．．．ん．．」

ばたん。

「しっ、重盛様っ！？」
「今日は調子が良いと言ったろう？」
「で、ですが．．．」
「それともこのような夜更けに私の相手以外に他に用があると？」
「い、いえ．．．そういう訳ではなくて．．．」
「では何も問題なかろう（にこっ）」
「．．．う．．．」
「将臣殿から良い事を聞いての」
「将臣くんから？　（嫌な予感しかしないんだけど．．．）」
「うむ、今日姫始めをしたじゃろう」
「？　ええ、朝に頂きましたが．．．」
「将臣殿の世界では、姫始めというのは新年初めての、こういう事を指すらしい（さわさわ）」
「．．．．．．．え？」
「嘘ではないぞ。本当かどうか、気になるなら明日にでも聞いてみると良いだろう（なでなで）」
「．．．え、いや、その．．．っ、あ．．．」
「だから、今宵はこのまま共に姫始めを楽しむとしよう（にこにこ）」
「ちょ、し、しげも．．．っ、ん、ぁ．．．！」
「～～♪」

（暗転）


翌朝。もとい、翌昼。


「．．．将臣くん（ふらふら）」
「おっ、おう、お早う景時！！　いや、もう昼だけど」
「．．．ああ、お早う。ちょっといいかな。色々と聞きたい事があるんだけど．．．」
「Σか、構わねぇが、そろそろ知盛と鍛錬の約束が．．．」
「そう。じゃあそれが終わってからにしようかな。私も他に用があるから．．．知盛殿にはしっかりと稽古、お願いしておくよ．．．ふふ．．．」
「ΣΣ（死ぬっ、それは俺が死ねるっ！？）なんだよ、俺が悪いのかよーー！！」



その後、ボロ雑巾のようになって転がっている将臣の姿があったとかなかったとか。





＞＞

正月なんで姫始めネタでいってみた。
ついカッとなってやった。今は反省している。
だが後悔はしてｎ(ry←