同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。
参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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今日は一転涼しめですね~。いいことです。
夏が近づいてくると、PCが暑くなって余計に動きが悪くなるので節電に反する行為が増長するんですよね...出来るだけそうならないようにしたいけど、時期によってはPC壊れたら笑えないからなあ。
さあ、少しでも気温がマシなうちに続きに取り掛かろう!
ということで続きですー。
あ、今更ですけど、平家景時シリーズは景時受BL前提なので閲覧の際にはご注意くださいね!←
よろしければ先へどうぞ~。
夏が近づいてくると、PCが暑くなって余計に動きが悪くなるので節電に反する行為が増長するんですよね...出来るだけそうならないようにしたいけど、時期によってはPC壊れたら笑えないからなあ。
さあ、少しでも気温がマシなうちに続きに取り掛かろう!
ということで続きですー。
あ、今更ですけど、平家景時シリーズは景時受BL前提なので閲覧の際にはご注意くださいね!←
よろしければ先へどうぞ~。
***
自分ではない他人の気配が近くにあること。
それが決して不快な気を放っていないこと。
それだけで、随分違うのだと薄暗い闇の中で景時はぼんやりと思った。
客の相手をしない訳にはいかないという景時を、自分ももう休むからと臥所に寝かしつけて、湛快は隣の部屋でちびりちびりと手酌の酒を楽しんでいた。
隣から感じる気配は暫くはもぞもぞと動いていたが、今は大人しくなって、どうやら寝る体勢には入ったらしいことが窺える。
淡い灯台の光と月明かりだけを光源に、開け放した襖から見える庭を肴に酒を飲む湛快の表情は至って真面目だ。
杯の中の酒精を揺らす風を見つめて、ふうと小さく溜息を吐く。
世の平家への不満は徐々に増えつつある。
それと同時に後白河法皇の動きについても、烏を通じて何かを企んでいる様子が窺えるとの情報が湛快の元には入ってきていた。
きな臭い情勢になれば、熊野の地を守る為にどうすることが最善かを考えなければならない。
そうなればあとどれ位、こうして重盛の屋敷に気紛れに出向く事が叶うか。
重盛との友人のような関係は気に入っているが、湛快にとっての最優先事項が熊野であることは間違いなく、清盛のやり方については何かと思うところもある。
その清盛を重盛がどれだけ抑えられるか、平家が進もうとしている方向をどれだけ修正出来るのかにかかる期待は大きい。
その重盛を支える人材として、湛快は景時の事も買っている。
旅先で出会った重盛の様子と、今の景時の普段と違う頼りない様子を見れば、重盛から頼まれずとも面倒を見てやってもいいかと思う位ではあるのだ。
だが。
「...どうにも、引っかかるのは、あの目、か...」
重盛が何かを企んでいるようにも思うのだが、それが何かまでは判らない。
思い通りになるのも癪だが、上手く借りを作れるなら都合がいい。
重盛の企みが景時に関わる事だろうとは推測出来るものの、湛快の目から見てもあれだけ景時を寵愛している重盛が、景時の不利になるような企みをするとも思えない。
だからこそ重盛に頼まれた通りにこうして足を運んできたのだが。
「このまま何もなけりゃ、それでいい話なんだがな」
呟いた湛快の期待を裏切ったのは、ある意味予想していた通り、隣の部屋の物音だった。
「...だめだ」
閉じていた目をぱちりと開いた景時は、そう呟く。
いつもよりも身体に感じる疲労と、精神への疲労。
それに隣にある落ち着いた気があれば、眠れるのではないかと期待していただけに落胆も大きい。
眠りたくない訳ではないのに、どうしても眠りに落ちる事が出来ない。
眠れないまま暗闇の中を横になっていることは苦痛で、景時はもそもそと出来るだけ音を立てないようにして褥から身体を起こした。
身体に籠もる熱は、初夏の暑さのせいか、湯を使ったせいか。
涼を求めるように褥から這い出して、庭に通じる襖を静かに開けばすうと風が舞い込み火照った身体を静めてくれる気がする。
この涼があれば眠れるだろうか。
半ば無理だろうなと思いながらも、景時は襖に凭れるようにして目を伏せた。
隣にある、大らかで、ほんの少し重盛にも似た気。
それが余計に重盛本人ではないこと、重盛の不在を明らかにしてしまう。
いや、そうではない。
景時は内心で否定する。
そうではなく、何もかもを重盛と結びつけて考えてしまうからいけないのだ。
それだけ自分にとって重盛の存在が大きいのだと思い知らされる。
「しげもりさま...」
寂しげに落ちた名前は、思わず零してしまったもので、口に出せば余計に応えがないことに苦しむだけだ。
胸元を片手で押さえるようにして息を吐き出したところで、気配が動くのに気付いて景時は視線を上げた。
「やっぱり眠れないんじゃないか」
「...湛快殿。まだ、起きていらしたのですか」
「そりゃこっちの台詞だろうが。とうに寝たかと思ってたが...」
「たまたまです。だから、重盛様には言わないでください」
そこだけは強い口調で紡がれた言葉に、湛快は頭を掻く手を止めて景時を見下ろした。
「...寂しいのか?」
「......普通です」
「眠れない程に?」
「...たまたま、です」
「調子を崩すのはたまたまじゃないだろう?」
「自己管理不足なだけです。精進が足りないのを恥じるばかりです」
「重盛殿はその言葉で納得するのか?」
「...重盛様に、伝えますか?」
困ったような、痛みを堪えるような、それでいて見捨てられるような。
曖昧な微笑を浮かべて景時が湛快を見上げる。
その表情に湛快は深い溜息を吐いて、有無を言わせる暇を与えず景時を脇に抱えるようにして持ち上げた。
「ちょっ、湛快殿っ!?」
「それが嫌なら、大人しく寝ろ。一人が寂しくて寝れないってんなら添い寝でもなんでもしてやるぞ」
「だ、大丈夫ですから!」
「それはちゃんと寝てた奴の台詞だな。ほれ」
そのままずかずかと景時の部屋に入り、敷かれたままの褥の上に景時を落とす。
潰れないように慌てて体勢を整えた景時を、湛快はもう一度抱えなおして褥に寝そべった。
「た、たんかいどのっ」
「いいから寝ろ。お前さんがちゃんと寝たら離れてやる。ほら、背中も撫でてやろうか?」
ぽんぽんとあやすように背を叩けば、複雑極まりない顔をした景時がぱくぱくと口を開閉させる。
「わ、童ではないのですから...っ」
「俺にとっちゃ似たようなもんだと言ったはずだがな?」
「......」
僅かに赤くなった顔は不満げにも見えるが、抱きしめた時には緊張した身体が今は力を抜いているのが湛快には丸判りで、口でいう程嫌がっていないのだと見抜いている。
やはり、親代わりのような重盛の不在が堪えていたのか、と納得して湛快は笑いを堪えた。
まだまだガキだなと揶揄えば、完全に拗ねてしまうだろう。
初夏にくっついて眠るのは暑そうだが、たまには子ども体温を満喫してもいいか、とあやし続ける湛快に、景時は居心地悪そうにもぞもぞと体を動かしている。
「あんまり動いてると眠気も来ないぞ」
「...っ、わかって、ます...けど!」
「...景時?」
「──っ」
落ち着かない様子に、背を叩く手を止めて、頬に手を添えれば過剰なまでに驚かれて、湛快の方が眼を丸くした。
身体が熱いのはこの季節と子ども体温のせいだろうと思っていたが、湛快を見上げる景時の顔も赤く、どことなく目が潤んでいる。
もしやこれは。
その事に思い至った湛快は、視線をそらして呻いた後、景時の耳元に顔を近づけて囁いた。
「景時、──────」
>>続く
先に言っておきます。
番外扱いっぽくて、かつお相手湛快殿なので、本番描写はありませんwwwwwww
というのを踏まえて、次に続く予定です←
あ、本番ないから、上手くすれば次くらいで終われるかも!?(笑)
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ヤト
性別:
非公開
職業:
なんとか人間。
自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。
遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^
なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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