同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。
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...というわけで、久々に続きです、が。案の定感覚がどっか飛んでいってネタが形にならないのでぐだぐだすぎて...orz
7月入る頃にはマジで夏コミ原稿に取り掛からないと時間ないから、それまでに諸々の作業は終わらせて、このネタも終わらせておきたいんですが...いろいろ自信なくなってきた^q^
っていうかね、もうね、夏コミ原稿のネタからしてまとまらないっていうね?←
予定が現実になると、今後今年一杯ずっと何かしら原稿で忙しいとか笑えない事態なんですけど。あとお金もかつかつだぜ!←ボーナス? 何それおいしいの??orz
と、切なくなってきたので、続きです。
...というわけで、久々に続きです、が。案の定感覚がどっか飛んでいってネタが形にならないのでぐだぐだすぎて...orz
7月入る頃にはマジで夏コミ原稿に取り掛からないと時間ないから、それまでに諸々の作業は終わらせて、このネタも終わらせておきたいんですが...いろいろ自信なくなってきた^q^
っていうかね、もうね、夏コミ原稿のネタからしてまとまらないっていうね?←
予定が現実になると、今後今年一杯ずっと何かしら原稿で忙しいとか笑えない事態なんですけど。あとお金もかつかつだぜ!←ボーナス? 何それおいしいの??orz
と、切なくなってきたので、続きです。
***
湛快との鍛錬という珍しい時間は、思った以上にあっという間に過ぎた。
意外と面倒見の良い男なのだろう。湛快は打ち合いをしながら景時に軽く指南までしてくれた。
日も傾き始めた所でそろそろ終わりにしようと湛快が言い出す頃には、景時の体は程好い疲労感に包まれていた。
「やっぱり、思っていたより筋がいい」
「いえ、そんなことは...」
「謙遜する必要はねえぜ。お前は十分戦力になる技能を持ってるさ」
「そうでしょうか」
曖昧な笑みを浮かべて有難う御座いますと頭を下げる景時に鷹揚に頷いて湛快は内心首を傾げた。
烏の噂では、景時は郎党にあまり認められていない様子があるという事だったが、重盛の傍での働きぶりや剣の腕、それに持っている陰陽術の素質を考えれば十分に頭領としてやっていけるように思える。
自分は駄目だという景時の言葉は単なる謙遜か、自己把握が未熟なだけかと思っていた湛快だが、浮かべられた笑みと郎党との関係を考えれば、何か根の深いものがあるのかもしれない。
それについては今自分が考えるべき事ではなく、また重盛が知らぬはずもないだろうと湛快はそこで思考を打ち切った。
「湛快殿、時間は大丈夫ですか?」
「ああ、さっき言ったように俺の用事は済んじまってるから、後は帰るだけの気楽なもんさ」
「宿は...」
「その辺は特に決めてねぇなあ」
「でしたら、今日はこのまま泊まっていかれますか」
「そりゃ、こっちとしちゃ有難い話だが、主不在の屋敷に勝手に泊めていいのかい?」
面白そうに目を細める湛快に、景時は受け取った木刀を抱えて頷いた。
「湛快殿がいらしたらいつでも丁重にもてなすよう、重盛様からも申し付かっております。それに鍛錬に付き合って頂いたのに、宿も決まっていない湛快殿をこんな時間に見送るのは礼にも適いません。湛快殿がお嫌でなければ、湯と夕餉の準備をさせますから遠慮なく寛がれてください」
「じゃ、言葉に甘えて世話になるか。悪いな景時」
「いえ、お気になさらず。ではこちらへどうぞ」
微笑んだ景時に促されて、湛快はいつも使う客間へと通された。
まあこっちの方が都合はいいわな。
湛快がそう呟いたことを、前を歩く景時は知らない。
湯を使い、華美ではないものの美味な夕餉にありついて、湛快は満足気に溜息を吐いた。
既に膳は下げられ、手元に残っているのは酒と肴のみだ。
向かいに座る景時も湯を済ませて幾分かは寛いだ様子になっているようだった。
「さすが、重盛殿のとこはいい人間を抱えてるな。京で美味い魚が食えるのは有難いもんだ」
「熊野ならいつでも新鮮な魚介を楽しむ事が出来ますが、京は川魚はともかく海の魚は難しいですからね」
「美味い魚が食いたいなら、いつでも熊野に遊びにくりゃあいい。お前さんなら歓迎するぞ?」
「有難う御座います」
笑って湛快の杯に酒を注ぐ景時の頭を撫でる。
不意にぐしゃぐしゃとかき回された頭に、景時は酒を零さぬようにと慌てながら丸くした目を湛快へと向けた。
「た、湛快殿?」
「まあ、お前が一人でうちに来るとは思えないから、今度は重盛殿と一緒に来りゃいいだろ」
「...そうですね」
予想外に間のあった返事と僅かに落ちた眼差しに、重盛に言われた言葉を思い出して湛快は眉を顰めた。
「なんだ、重盛殿と喧嘩でもしたのか?」
「そんなことはないですが...」
「その割に、あんまり寝れてないみたいだがな」
いささか当てずっぽうで告げたそれに、景時ははっとした目を向けた。
予想はどうやら間違いではなかったようだ。
「判ります、か? 目の下に隈が出来ているとか...」
「目立つようなもんはないさ。ただ何となく俺の知るお前さんより覇気がないってだけだ」
「.........」
床に置いた徳利から手を離して、景時は言葉を探すように暫く視線をさ迷わせてから湛快を見上げた。
「私が、陰陽師の端くれであることは、湛快殿も御存知でしたね」
「ああ、重盛殿から何度もお前さんの自慢話は聞かされたからなあ。知ってるぜ」
重盛様が、と困ったような嬉しいような複雑な顔をして、景時は続ける。
「そのせいか、気には多少敏感になっているようで...少し、中てられているだけだと思います」
「中てられる?」
「重盛様が傍にいらっしゃる時には、あまり感じないのですが。不在の今は直接様々な気がこちらに向けられるので...」
「難しい事は判らんが、重盛殿がいないとお前が調子を崩す原因になる気が増えるってことか?」
「乱暴に言ってしまうとそういう要素があると言えるかもしれません」
「重盛殿は気を防ぐような真似が出来る御仁だったか?」
「そういう訳ではないです。ただどういう訳か、重盛様の傍だと、重盛様の気がそれらを遠ざけてくださるようで」
「ふむ...」
何となく判ったように思えて湛快は顎の下に手を当てた。
「それがあって夜も寝れないってことか」
「...そう、ですね」
微妙な返事からするとそれだけが理由ではないようだが、流石にそれ以上は口にするつもりがない様子の景時に、詳細を追求することはやめる。
「だが、眠れんのは困るだろう。じきに差し支えが出るぞ」
「全く眠れない訳ではないですし、大丈夫です。今日は身体も動かしていい具合に疲れもありますし」
「大丈夫と言えるほど大丈夫なようにも見えんがな。俺がおかしいと気付く位なんだ。誰に気付かれてもおかしくないだろう?」
「大丈夫です。他の方に気付かれるほどの不調ではありませんから」
頑なに大丈夫だと主張する景時は、それ以上の忠告を聞き入れそうにはない。
「重盛殿が知ったら心配するぞ」
「湛快殿が黙っていてくだされば誰にもばれません。重盛様が戻られればそのように無様な姿を晒す事も致しません」
重盛が戻れば気については問題がなくなるだろうから、それだけが原因なら確かに調子は戻るだろう。
それだけに見えないから気になるのだ。
重盛の名を出せば、余計に頑なになってしまった気がする景時に、湛快は溜息を吐いた。
「じゃあこうしよう。どうせ今夜は泊まらせてもらうんだから、本当にお前が問題ない程度に眠れているかどうか俺が自分で確かめる。大丈夫なようなら重盛殿には黙っておこう。だがそうでないなら、見過ごせんぞ」
「...湛快殿にそこまでしていただくのは...」
「お前さんは馬鹿か。俺にとっちゃお前は親戚のガキみてえなもんだ。何かあったと気付けば心配するし、それ位には可愛がってんだよ」
それくらいしたって罰は当たらんのだから、好きにさせろ。
そう言い放たれて、景時はそれ以上反論することも許されずに臥所へと追い立てられたのだった。
>>続く
今回はちょっと短めかなー。
そしてまだ終わらないとか自分でもう悲しくなってきたorz
たんかげ要素本当に入るのかなあこれ...と言う部分も不安でしょうがない←
あと2~3回以内には終わりたいんです...って書いてから、そんなにかかるのかよ、と自分で突っ込みたくなった。
ボスケテー^q^
湛快との鍛錬という珍しい時間は、思った以上にあっという間に過ぎた。
意外と面倒見の良い男なのだろう。湛快は打ち合いをしながら景時に軽く指南までしてくれた。
日も傾き始めた所でそろそろ終わりにしようと湛快が言い出す頃には、景時の体は程好い疲労感に包まれていた。
「やっぱり、思っていたより筋がいい」
「いえ、そんなことは...」
「謙遜する必要はねえぜ。お前は十分戦力になる技能を持ってるさ」
「そうでしょうか」
曖昧な笑みを浮かべて有難う御座いますと頭を下げる景時に鷹揚に頷いて湛快は内心首を傾げた。
烏の噂では、景時は郎党にあまり認められていない様子があるという事だったが、重盛の傍での働きぶりや剣の腕、それに持っている陰陽術の素質を考えれば十分に頭領としてやっていけるように思える。
自分は駄目だという景時の言葉は単なる謙遜か、自己把握が未熟なだけかと思っていた湛快だが、浮かべられた笑みと郎党との関係を考えれば、何か根の深いものがあるのかもしれない。
それについては今自分が考えるべき事ではなく、また重盛が知らぬはずもないだろうと湛快はそこで思考を打ち切った。
「湛快殿、時間は大丈夫ですか?」
「ああ、さっき言ったように俺の用事は済んじまってるから、後は帰るだけの気楽なもんさ」
「宿は...」
「その辺は特に決めてねぇなあ」
「でしたら、今日はこのまま泊まっていかれますか」
「そりゃ、こっちとしちゃ有難い話だが、主不在の屋敷に勝手に泊めていいのかい?」
面白そうに目を細める湛快に、景時は受け取った木刀を抱えて頷いた。
「湛快殿がいらしたらいつでも丁重にもてなすよう、重盛様からも申し付かっております。それに鍛錬に付き合って頂いたのに、宿も決まっていない湛快殿をこんな時間に見送るのは礼にも適いません。湛快殿がお嫌でなければ、湯と夕餉の準備をさせますから遠慮なく寛がれてください」
「じゃ、言葉に甘えて世話になるか。悪いな景時」
「いえ、お気になさらず。ではこちらへどうぞ」
微笑んだ景時に促されて、湛快はいつも使う客間へと通された。
まあこっちの方が都合はいいわな。
湛快がそう呟いたことを、前を歩く景時は知らない。
湯を使い、華美ではないものの美味な夕餉にありついて、湛快は満足気に溜息を吐いた。
既に膳は下げられ、手元に残っているのは酒と肴のみだ。
向かいに座る景時も湯を済ませて幾分かは寛いだ様子になっているようだった。
「さすが、重盛殿のとこはいい人間を抱えてるな。京で美味い魚が食えるのは有難いもんだ」
「熊野ならいつでも新鮮な魚介を楽しむ事が出来ますが、京は川魚はともかく海の魚は難しいですからね」
「美味い魚が食いたいなら、いつでも熊野に遊びにくりゃあいい。お前さんなら歓迎するぞ?」
「有難う御座います」
笑って湛快の杯に酒を注ぐ景時の頭を撫でる。
不意にぐしゃぐしゃとかき回された頭に、景時は酒を零さぬようにと慌てながら丸くした目を湛快へと向けた。
「た、湛快殿?」
「まあ、お前が一人でうちに来るとは思えないから、今度は重盛殿と一緒に来りゃいいだろ」
「...そうですね」
予想外に間のあった返事と僅かに落ちた眼差しに、重盛に言われた言葉を思い出して湛快は眉を顰めた。
「なんだ、重盛殿と喧嘩でもしたのか?」
「そんなことはないですが...」
「その割に、あんまり寝れてないみたいだがな」
いささか当てずっぽうで告げたそれに、景時ははっとした目を向けた。
予想はどうやら間違いではなかったようだ。
「判ります、か? 目の下に隈が出来ているとか...」
「目立つようなもんはないさ。ただ何となく俺の知るお前さんより覇気がないってだけだ」
「.........」
床に置いた徳利から手を離して、景時は言葉を探すように暫く視線をさ迷わせてから湛快を見上げた。
「私が、陰陽師の端くれであることは、湛快殿も御存知でしたね」
「ああ、重盛殿から何度もお前さんの自慢話は聞かされたからなあ。知ってるぜ」
重盛様が、と困ったような嬉しいような複雑な顔をして、景時は続ける。
「そのせいか、気には多少敏感になっているようで...少し、中てられているだけだと思います」
「中てられる?」
「重盛様が傍にいらっしゃる時には、あまり感じないのですが。不在の今は直接様々な気がこちらに向けられるので...」
「難しい事は判らんが、重盛殿がいないとお前が調子を崩す原因になる気が増えるってことか?」
「乱暴に言ってしまうとそういう要素があると言えるかもしれません」
「重盛殿は気を防ぐような真似が出来る御仁だったか?」
「そういう訳ではないです。ただどういう訳か、重盛様の傍だと、重盛様の気がそれらを遠ざけてくださるようで」
「ふむ...」
何となく判ったように思えて湛快は顎の下に手を当てた。
「それがあって夜も寝れないってことか」
「...そう、ですね」
微妙な返事からするとそれだけが理由ではないようだが、流石にそれ以上は口にするつもりがない様子の景時に、詳細を追求することはやめる。
「だが、眠れんのは困るだろう。じきに差し支えが出るぞ」
「全く眠れない訳ではないですし、大丈夫です。今日は身体も動かしていい具合に疲れもありますし」
「大丈夫と言えるほど大丈夫なようにも見えんがな。俺がおかしいと気付く位なんだ。誰に気付かれてもおかしくないだろう?」
「大丈夫です。他の方に気付かれるほどの不調ではありませんから」
頑なに大丈夫だと主張する景時は、それ以上の忠告を聞き入れそうにはない。
「重盛殿が知ったら心配するぞ」
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重盛が戻れば気については問題がなくなるだろうから、それだけが原因なら確かに調子は戻るだろう。
それだけに見えないから気になるのだ。
重盛の名を出せば、余計に頑なになってしまった気がする景時に、湛快は溜息を吐いた。
「じゃあこうしよう。どうせ今夜は泊まらせてもらうんだから、本当にお前が問題ない程度に眠れているかどうか俺が自分で確かめる。大丈夫なようなら重盛殿には黙っておこう。だがそうでないなら、見過ごせんぞ」
「...湛快殿にそこまでしていただくのは...」
「お前さんは馬鹿か。俺にとっちゃお前は親戚のガキみてえなもんだ。何かあったと気付けば心配するし、それ位には可愛がってんだよ」
それくらいしたって罰は当たらんのだから、好きにさせろ。
そう言い放たれて、景時はそれ以上反論することも許されずに臥所へと追い立てられたのだった。
>>続く
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そしてまだ終わらないとか自分でもう悲しくなってきたorz
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非公開
職業:
なんとか人間。
自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。
遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^
なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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