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同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。 参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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Posted : 2025/07/29 15:34
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Posted : 2010/06/14 05:44
えーと、以前に話していた、「もしも重盛が存命で、景時が平家にいるまま源平合戦が起こったら?」という前提の、ちょう捏造です。

そんなのありえなーい!とか、やりすぎだろwwwとか、そもそも重盛×景時が嫌い、むしろ景時右とかないわーって方は...まあそんな方はこのブログ拝見なさってないとは思いますがw見なかったことにして引き返してくださいね!
見てから苦情言われても責任はとれません。

平家景時は、喋り方もちょっと違いますので、景時のキャラに対して強いこだわりがある方にも向いておりません。


以降、捏造平家景時については、気の向くまま、萌えの向くまま、思いついたシーンだけをぶった切って書き出す、という形になるとは思いますが、それでもよろしければお付き合いくださいませ^^



*****


「少し、いいかな?」

そんな言葉を掛けられたのは、将臣がこの世界にやってきて、清盛から共に過ごす事を認められて暫くした頃のことだった。
世話になるのだからと望美や譲を捜す時間以外は、屋敷の色々な雑用を積極的に手伝っていた将臣は、その日も同様に屋敷に住む者の衣類の洗濯を手伝い終えた所だった。

「んあ? あー、アンタは確か...景時、だったか」

凝り固まった筋肉を解すように大きく伸びをした所で背後から掛けられた声に振り向けば、縁側に狩衣を纏った長身。日の光が当たれば美しい緑に光る長髪を首の後ろで束ね、今日は烏帽子を被っていない。穏やかな眼差しと人好きする柔らかな表情は、自然と周囲を和ませるものだ。
将臣の知る歴史の中では、唯一清盛に意見できる人物である、息子の重盛。その重盛の何より信頼できる右腕だと紹介されたのが、景時だった。
将臣の知る限り、平氏から源氏に寝返り頼朝の片腕と言われ、義経を死に追いやる原因を作ったとまで言われる人物が、重盛の右腕だという。その事に驚きと、世界の違いを感じずにはいられなかったが、将臣の目から見ても、景時は重盛に偽りでない忠誠を誓っているように見えた。
少なくとも、将臣の知る歴史のような裏切りを感じさせる人物ではない。己のそういった直感めいたものは信じて裏切られた事がない。だから、景時は信じられる人物なのだろう。
それが、将臣が景時に抱いた最初の印象だった。

「名前を覚えていてくれたとは光栄だ。今、時間を貰っても構わないかな?」
「そりゃ、アンタは目立つからな。忘れられる訳がない」
「私が?」

意外な言葉を貰ったとばかりに目を数度瞬かせた景時は、自覚がないらしい。
個性的で華やかな印象の強い──むしろアクが強いとも言える──貴族的な人物が多い平家の、その中心である清盛の家系の近くにあって、それに負けず劣らず内面の(外面は言うまでもない)華やかさを持っている景時は、あの重盛の右腕ということもあって何かと耳目を集める。ぶっちゃけてしまえば、気に入られているということだ。
しかし他者からの好意に対しては、この景時という男、非常に鈍であるらしい。
それ以外には敏感すぎるくらい敏感であるくせに、男女問わず送られている愁波には見向きもしない。
景時が見つめているのはいつだって、重盛その人だけだ。
今ではほとんど自邸から出ることも出来なくなった、いつ命の灯火が消えてもおかしくない程の病に侵されている男だけが、景時にとっての唯一なのだ。
そんな重盛の傍に控える景時が、誰かに頼むのでなくこうして一人で出歩いている事自体が非常に珍しいのだが、その用事が将臣にあるというのは一体何なのか。
小首を傾げた景時に、将臣は曖昧に笑って話題を修正することにした。

「まあ気にしないでくれ。で、時間については問題ないが、アンタが俺に用事なんて珍しいな」
「ああ、うん。前から君とはゆっくり話してみたいとは思っていたのだけれど、なかなか時間が取れなくて、ね。折角だから、君さえ良ければ茶でも淹れて、落ち着いて話がしたいのだが、構わないかな?」
「そりゃ構わねぇが...」

構わないが、どうにも楽しいだけの話ではない気がする。
景時は笑顔を浮かべながら、その瞳はそぐわぬほどに真剣な光を帯びていた。
じっと、何かを見定めるように見つめるそれに居心地の悪さを感じて身じろぎした将臣に、景時ははっとしたように目を閉じ、開いた時にはその真剣な光は穏やかな眼差しに隠されてしまっていた。
がりがりと後頭部を掻いた将臣は、自分から景時に近付いて濡れ縁に佇む姿を見上げた。

「将臣くん?」
「アンタが望むんだったら、話くらい幾らでも聞くし、俺に手伝えることがあるんなら、喜んで手伝ってやるさ。だから、俺相手にそんな気張るなよ。っつーか、俺の方が居候の身分なんだから、清盛くらい偉そうに「話相手をせよ」とか言えばいんだよアンタも。居候の、しかも年下にまで、気、遣いすぎだ」
「...ははっ、君はなんとも豪快な男だね。清盛様相手にそのような物言いができるのは君か...重盛様くらいだ」

重盛の名を口にする時にはその瞳が更に優しくなることを、景時は気付いているのだろうか。
そして痛みや悲しみ、苦しみをほんの僅かに覗かせることも。
重盛の容態は、そこまで悪いのだろうか。
それは、新参者の将臣には知る由もない事だ。存在は知りながらも一度も会うことが叶わない、という事実だけが重盛の容態を推し量る材料でしかない。

「その重盛を置いといて、俺なんかと話してていいのか?」
「気にかけてくれるんだね、ありがとう将臣くん。でも大丈夫だよ、すぐに戻るから。...君と一緒に、ね」
「ぁあ?」

今景時はなんと言ったか。
後頭部にやった手をそのままに、ぎょっとしたように目を開いた将臣に、景時は笑みを浮かべたまま繰り返した。

「だから、これから一緒に話をするんだよ、重盛様のお座敷でね」
「...マジかよ」

呆気に取られたような表情を見せた将臣に、景時は悪戯っぽい表情を笑みに混ぜて頷いたのだった。



>>


...あ、適当に書いてたら、書こうと思った場所まで辿り着かなかった...って、この台詞前にも何度か言ってるよ私wwwwwwwww
書きたいところだけ書くんだって言ってるのに、そこに辿り着かないってどういうことだw
伏線だけは一応幾つか入れたとか、使うかどうかも判らないのにorz←そんなことしてるから話長くなって目的の場所に辿り着かないんだ^q^

えーと、とりあえずまずは将臣と景時の出会いというかなんというか。
将臣が平家にやって来た時に、多分清盛から「この屋敷に顔を見せる主要な人物でお前の事情知ってるのはこの辺りだから、何か困ったことがあればこいつらに言えばいいYO!←」的な説明はされてて、その時に景時も挨拶だけは簡単にしてるだろうけど、ちゃんと話をしたのはこれが最初、っていうつもりで書いてみました。

さー、次はちゃんと書こうと思ってたところを書けたらいいな!←←

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ヤト
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なんとか人間。
自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。

遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^

なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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