同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。
参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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そして最初にちょろっとお返事(笑)
あさひさんありがとうございますー! 正座はしなくていいですからっっwww
そんな訳で、早速続きです^^
色々捏造なので、詳細は以前の記事(http://tenkyu.side-story.net/Entry/138/)にて確認してくださいませ。
相変わらず、書きたいところをもそっと抜き出しです。
あさひさんありがとうございますー! 正座はしなくていいですからっっwww
そんな訳で、早速続きです^^
色々捏造なので、詳細は以前の記事(http://tenkyu.side-story.net/Entry/138/)にて確認してくださいませ。
相変わらず、書きたいところをもそっと抜き出しです。
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将臣は重盛に似ている。
それが平家の人間に拾われてからの将臣の評価の一つだった。
似ているか、と聞かれたら自分では良く判らない。
少なくともこんなカリスマ性は、単なる高校生でしかない将臣には出すことなど出来ないということは、判る。
病の床にあって尚、どこまでも他人を惹き付ける引力を有する男。
それが将臣が初めて会った、平重盛という男だった。
「客人をこのような場に呼びつけるとは礼を欠く行為だが、どうか大目に見てもらえるだろうか。少しくらいなら問題ないと言うても、これが頷かんでな。代わりにこうしておぬしに手間を掛けさせることになったが...」
「重盛様が仰る「問題ない」ほど信用出来ぬものはないと、何度この景時に言わせたいのですか」
「と、まあこの調子だ」
床の中から上半身を起こし、脇息に凭れかかりながらも茶目っ気たっぷりに肩を竦めた男は、壮年の域に差し掛かっているものの仕草に愛嬌を感じさせる。
もしもその顔に濃く病魔の影が現れていなければ、小袖から覗く腕の筋肉が目に見えて衰えていなければ。
その声、持つ雰囲気のどれも、重盛が重い病気であることなど感じさせないほどに力強かった。
「いや、俺はここの人間に拾ってもらって、世話になってる身分だからな。アンタが調子悪いのも聞いて知ってるんだし、俺から出向いて挨拶すんのは当然だろ。気にする必要はないと思うぜ。景時の言うとおり、無理しねぇ方がいい。アンタに何かあると、困る奴が平家には沢山いるんだろう?」
例えば、何よりも重盛を大事にしている景時だとか、肉親の情を惜しみなく注いでいる清盛だとか。
ちらりと視線を景時に向けて、重盛へと戻す。
それだけで言いたいことを汲んだのだろう、重盛は深く頷いて謝意を示した。
「そう言ってもらえるとありがたい。...やはり、景時の人を見る目は確かなようだの」
「...そのような事、まだ如何とも」
「なに、私とて多くの人間を見てきた。その私の言葉は信に値せぬか?」
「然様な事は申し上げておりません」
「ならば問題なかろう。...とは言え、ただ話をするのでは味気ない。景時、茶の準備を頼めるか」
「...御意」
将臣には良く判らないやりとりをして、景時が一旦退出する。
それを見送って、重盛は将臣に向き直った。
「すまなんだな、将臣殿」
「別に何も謝られるようなことはないさ。ただ、何故俺が呼ばれたのか、それを聞きたい。単に話がしたかった、ってだけじゃないんだろう、今の流れだと」
「将臣殿は話が早くて助かるの。単純に会って話をしたかった、というのも嘘ではないが...そんなおぬしを見込んで、二つばかり頼みたいことがある。勿論、嫌ならば断ってくれて構わぬ」
「二つ?」
「うむ。一つは私の個人的な頼みで、もう一つは平家の行く末を案じる者としての頼み、というところかのう」
深い憂いを宿した瞳が遠くを見つめる。その焦点が不意に真剣な光を帯びたまま将臣の上で結ばれた。
「どうやらおぬししか、頼める者はいそうにない。勝手なこととは重々承知だが、話を聞いてはもらえるか」
「...そりゃ、俺でよけりゃ、聞くくらいは...」
あまりに真剣な様に、将臣は僅かにたじろぎつつも頷いた。
それに重盛も頷き返す。
「勿論、聞かねば受け入れるも断るも選べぬだろうて。一つの件については、景時が戻ってから、詳しく説明することになろう。今は、私の個人的な頼みについて話してしまおうかの。...あやつが戻ってくる前に」
「景時が?」
「そうじゃ。私の頼みとは他でもない、その景時のこと。あやつが聞いておる場でこれを話すと間違いなく...傷つけてしまうだろう事でもある。景時は武士としては優しすぎる心根の持ち主でな」
景時の事を話す重盛の眼差しもまた、景時が重盛の事を話す時のように優しい。
両者が互いを深く尊重し、想い合っていることは将臣の目から見ても明らかだった。
「このような乱れた世でなければ、穏やかに望むままに暮らせたものを、神というのは酷い運命を課すものだ。望まぬものに、乱世を生き抜くための才をお与えになる。それでも今はまだいい、私があれを守ってやれる。その身も、心も。だが、それもこの先長くはない。私の命数が尽きるのが先か、平家の命運が尽きるのが先か。その日は決して遠くはないだろうて。...それは、おぬしも感じておる事ではないか、将臣殿」
「俺はこっちの世界には詳しくない。だから、この先どうなるかなんてはっきりしたことは言える口を持っちゃいないぜ。...だが、アンタがそう言うのなら、きっとそうなんだろうな、今は」
将臣の世界では、重盛亡き後、平家は滅亡への道を歩む。
この世界の歴史も、細かな違いはあれど大筋はそうなるのかもしれない。重なる要素が多すぎるのだから。
かと言って、右も左も判らぬ世界に突然落とされた将臣を温かく受け入れてくれた平家だ。将臣としては、その滅亡を甘受することは出来そうにない。
「そう...だからこそ、もしも私に何かあった時には...、そして平家が滅びるような事があった時には。その時にはおぬしにあれを頼みたいのだ」
「俺に、景時を、か...!? おいおい、そりゃまたなんで俺みたいな新参者に。自分で言うのもなんだが、こんな正体不明の人間に、アンタの大事な景時を任せていいのかよ?」
「言うたであろう? 私とてこれまで多くの人間を見てきた。その私の勘が、おぬしならば大丈夫だと告げておるのだ。それに、おぬしは平家でも源氏でもない。私亡き後景時が穏やかに暮らす為には、家に囚われぬ者が傍に居ることこそ肝要。となれば、景時を託せる相手はおぬししかおらんのだ」
何より、あれがおぬしを気に入っておる。
そう続けられて、将臣は最初意味が判らず間の抜けた顔を晒した。
そんな将臣を面白そうに見やって、重盛は繰り返す。
「おぬしが来てから、景時が私に話す事の中におぬしの名が格段に増えた。景時自身は気付いておらぬかもしれぬがな」
「って、いやいや、待ってくれよ。オレが景時とまともに喋ったのは今日が初めてみたいなもんだぜ?」
「喋らずとも、景時は見ておるよ。あれは動けぬ私の耳目の代わりでもある。平家内部の動向であれば、あれの目に映らぬもの、耳に入らぬものの方が少ない」
だからこそ、今日おぬしをここへ呼ぶ事を決めたのだ。
呼び出しの理由をそう告げた重盛に、将臣は唸るような声を洩らして頭を掻いた。
己の知らぬ所で見定められていた、というのは気持ちのいいものではないが、それで景時や重盛に好評価を得ているというのは悪い気がしない。
そう思わせるだけのカリスマが重盛にはあった。
「どうだろうか、将臣殿。私の頼みを一つ、心の隅にでも置いておいてはくれぬか」
もう一度のその頼みごとに、将臣は頷いた。
出来る事ならば、そんな日が来なければいいと。
固い絆で結ばれあったこの主従が裂かれる日など、来なければいいと願いながら。
>>>
あれ、おかしいやっぱり予定と違う←
眠さ限界なんで、とりあえず保存して寝て、あとで見返します。
あんまりだったら修正すんべーーorz
おやすみなせーい><
この時にはまだ将臣にとって景時は、おなじ平家の仲間。しかも人間としては好きな部類。ってくらい。
恋が始まるのはこれからですwwwwwwww
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ヤト
性別:
非公開
職業:
なんとか人間。
自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。
遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^
なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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