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同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。 参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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Posted : 2024/05/17 16:58
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Posted : 2011/07/07 18:08
久々にノマカプ! 

まあぶっちゃけ原稿からの現実逃避もとい、息抜きですよ、息抜き。
大事ですよね息抜き。集中力を取り戻す為に。

...とか言いながらこれ仕上がったらそのまま夕餉の支度に取り掛かる訳だが←♯genko_shiro←←そんな感じw

以下、突発短文です。
ゲーム後、現代ですよ!


***


「あーめーー!」
「朝から曇ってたし、じめっとして涼しめだったからね」
「七夕の日に文句なしの快晴で天の川が見られた記憶って、七夕の日が雨だった記憶より遙かに少ない...っていうか、皆無に等しいです」
「こっちは夜でも明るいから、星は見え辛いっていうのもあるしねえ」
「ううう、せめて梅雨明けしてる地方の山奥とか行ったら見られるのかなあ」

 窓枠にへばりついたまま、恨めしそうに雨空と泣き濡れた笹飾りを見上げる望美の姿に、景時は冷蔵庫で冷やした麦茶を持ってきてその隣に立った。

「そんなに見たかったの、天の川。熊野に行った時に見たじゃない」
「そりゃあ、あっちの世界では良く見えましたし、皆で見られたのも嬉しかったですけど...こっちで、景時さんと二人っきりでも見たかったんですよ」
「そっか。うん、そう思ってくれて有難う。はい、望美ちゃんの分の麦茶だよ」
「有難う御座います」

 受け取った麦茶を一口飲んで、程好い冷たさを満喫しつつ、望美は些か不満そうに景時を見上げた。
 フローリングの上に直接座り込んでいる望美の目から、立ったまま窓枠に凭れて外を見る景時の表情は残念そうには見えず、むしろどこか嬉しそうだ。

「景時さん、あんまり残念そうじゃないですね」
「ん?」
「今夜、天の川...っていうか、織姫と彦星が見られそうにないこと」
「うーん、まあ...オレにとっては、理由が七夕でもこうして君と一緒に過ごせている時間が何より嬉しいものだからさ。望美ちゃんが星を見られないのは残念だと思うけど、その分こっちを見てくれる時間が増えるなら嬉しいな~なんて...」
「景時さん、星に妬いてるの?」
「そっ、そういう訳じゃないけど!」

 麦茶に咽そうになりながら言い返す景時に、望美はにんまり笑ってはいはいと頷く。

「そういう訳じゃないってことにしておきますね」
「の、望美ちゃ~ん」
「ふふっ、じゃあそろそろ夕ご飯作りましょうか。もちろん手伝いますから一緒に」
「はは、御意~ってね」

 確かに、望美一人に料理を任せるのはまだまだ不安にしかならないので、一緒に作るのがベストだ。
 二人が立つには狭い台所だが、一緒の時間を過ごすにはいい狭さでもある。
 麦茶を飲み終わった望美からグラスを受け取って。

「今日はクリームシチューにするから、見えない代わりに人参で星型でも作ろうか」
「わ~、可愛くていいですね! 形抜きなら私でも失敗しないし頑張ります!」

 そんな会話を交わしながら二人は台所へと消えた。


 ☆★☆   


 料理をする望美の横顔を見ながら、景時は思う。

 地上には雨が降り注いでいるが、雨雲の上には青空が広がっているのだと譲に教えてもらった事がある。
 自分たちがいる場所は「地球」という名の星の一つで、宇宙という広大な空間に他の星々と同じように存在しているのだと。青空はそのまま宇宙に繋がっているから、地球からは雨に遮られて見えなくなっても、空には変わらず星が瞬いているのだそうだ。
 たとえ地上から見えなくても、今日、一年に一度しか会えないという織姫と彦星はきっと出会えているのだろう。
 たまにしか会えない二人が、遠い星の数多の人の願い事に時間を取られるよりは、二人きりの時間を二人だけのために使えるほうがよっぽどいいに決まっている。
 だって今、自分は雨に遮られたこの小さな家の中、望美と二人きりで居られるだけでこんなにも幸せなのだから。
 願いは、星に託すよりも、大切な人と一緒に叶えていく方が、多分、きっと、ずっといい。

「雨、やっぱり止みませんねー」

 キッチンの小窓から外を見た望美が呟く。

「このまま止まなかったら、泊まっていったらいいよ」
「...止んでも、泊まっていくつもりでしたよ?」
「.......そ、そっか」
「そうですとも」

 得意気な笑顔に、ほんの少し浮かぶ照れには気付かない振りで、景時もまた嬉しそうに微笑んだ。




 ほら。
 やっぱりオレの願い事を叶えてくれるのは、すぐ隣で笑ってるオレだけの織姫様なんだ。




>>

私には珍しく、たんなる甘々かげのぞ。
たまに書きたくなるんですよねー。SSだから出来るこの砂糖っぷり!
というか、乙女二人すぎたwwwしょうがないか、景時乙男みたいなもんだしな!←
多分、望美は望美で「私の彦星様は景時さんv」とか思ってるんじゃないでしょうか。
らぶらぶご馳走様ですはいはいお疲れ様でしたー!(笑)

砂糖吐いちゃうよ!!!(自分で書いておいてそれかw)

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なんとか人間。
自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。

遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^

なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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