同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。
参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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今日は仕事終わりくらいから唐突に肉食べたいモードですこんばんは。
がっつり肉...鶏肉か豚肉...から揚げかトンカツがいい!←
とは言え最早真夜中もいいとこなので、当然今からは食べられない。明日は籠もって原稿その他、と思うと出かける準備も億劫な訳で...しかし肉は食べたいというこのジレンマ!←出かけろよ
まあ、明日起きてどうしようもなく肉モードだったら諦めて買い物いきます(笑)
さてさて、とりあえず書き上げた分のラストですー。
一応これで出会いから再会を書いたので、ここまで。
ではでは続きへどうぞ~。
※多少の流血注意です!! 苦手な方もご遠慮ください。
大したことはない、とは思いますが^^;
ちなみに前回はこちら>http://tenkyu.side-story.net/Entry/110/
がっつり肉...鶏肉か豚肉...から揚げかトンカツがいい!←
とは言え最早真夜中もいいとこなので、当然今からは食べられない。明日は籠もって原稿その他、と思うと出かける準備も億劫な訳で...しかし肉は食べたいというこのジレンマ!←出かけろよ
まあ、明日起きてどうしようもなく肉モードだったら諦めて買い物いきます(笑)
さてさて、とりあえず書き上げた分のラストですー。
一応これで出会いから再会を書いたので、ここまで。
ではでは続きへどうぞ~。
※多少の流血注意です!! 苦手な方もご遠慮ください。
大したことはない、とは思いますが^^;
ちなみに前回はこちら>http://tenkyu.side-story.net/Entry/110/
「...きたか」
変声期を経て景時の知るものより低く、そしてかつてより威厳に満ちた声で呟かれた言葉はその小ささにも関わらず、はっきりと耳朶を打った。
冷たく凍れる炎を宿した瞳は、その炎さえ凍らせた絶対零度の眼差しへと変わり、豊かだった表情は無にも似た冷たさへと変わっていた。
これは、誰だ。
思わず景時の脳裏を過ぎったのはそんな答えの判りきった疑問。
子供の成長の早さを考えれば七年は大きい。それでも景時が見間違えるはずがない。陰陽師の目を通して確かに見えるその覇気とも言えるものは、間違いなく頼朝のものだ。そこに混じる昏い濁りのような気、それだけが引っかかるとしても、根源である気を間違える事はありえない。
ならば、遠く景時の視線の先でこの大軍を睥睨しているのは、頼朝でしかありえない。
「これはこれは、源氏の正統たる後継者がたった一人で現れるとは...どうやらお仲間には恵まれなかったようですな、佐殿。それとも、その身と引き換えにお仲間だけは助けて欲しいと懇願に参ったのですかな」
軍を率いる大庭の嘲りさえ混じった声に、ただ一人立つ頼朝は、興味さえ持てないように小さく鼻で笑ってちらりと軍勢を一瞥した。
その不遜な仕草に、前衛に立つ兵士たちが怒気を放っても、全く臆するところは見られない。
景時の立つ位置はやや後方に位置していたものの、逸らす事の出来ぬ視線に気付いたかのように、頼朝の視線が景時の上でぴたりと止まった。
見 て い る が い い 。
「っ!? なにを...」
音を乗せずに、確かにそう動いた唇を見た。
ぞくりと背筋を這う、強烈な威圧感に、景時は目を見開いた。
誰も気付かないのか。今この場に、いや、頼朝の傍に高まりつつある、この異質で生命の根源を揺るがすような畏れを煽る何かに。
駄目だ。
これは、この力は──!!
本能が叫ぶままに、景時は口を開いた。声を張り上げる為に息を吸う、外せないその視線の先で、頼朝は薄く、残酷な笑みを浮かべた。
「気付くか。さすがは──ふ、だがもう遅い」
「佐殿、だめだそれは──っっ」
頼朝の言葉どおり、もはやその制止は遅かった。
いや、それが間に合ったところで頼朝に止める気などはなかっただろうが。
急に切羽詰った叫び声を上げた景時を、周囲の武士達が不審そうに振り返る。それに構う余裕などもうなかった。
来る何かに備えて、構えた銃に真言を組み合わせる。
口早に紡ぎ出されるその不可思議な抑揚に、周囲が警戒心を抱くも後の祭り。
「存分に喰らうがいい、政子よ」
その一言が、悪夢の始まりだった。
「う、あ...っ...」
それは正しく一方的な虐殺だった。
大多数の兵士は何が起きたかも判らぬうちに、呆けた顔のままで絶命し、飛び散る血だけを残してこの世から姿を消した。
しかし彼らはその分楽に死ねたと言えるのかもしれない。
強大な、理解不能な力と、あっけなく死んでいく仲間を前に、恐怖と絶望に支配された死を齎されるよりはよっぽど。
はたして、景時が唱えた呪の効果はあったのかどうか。
自らと周囲を包むべく張った結界は、その傍から絶対的な力を前に脆くも崩れ去っていった。
己も死ぬ。
そう確信したにも関わらず、その恐怖は綺麗なまでに景時を避けた。
目の前で、両隣で、後ろで。肉が裂け、骨が断たれ、血が飛び散る鈍い音がする。体中にまだ温かな血が降り注ぐ。
それでも、景時は生きていた。
暴れる暇もなく絶命した馬から、どうにか降り立った悪夢のような戦場で──いや、そこは既に戦場などではなく、一方的な殺戮場だった──むせ返る程の血の匂いに包まれて、景時は頼朝追討軍の中で唯一人、生き残っていた。
満足に言葉も操れぬような自失の状態で、赤い紗幕の向こうに立つ姿を見つめる。
まるで、何事もなかったかのように、眉一つ動かさずに、口元に薄い笑みを貼り付けた青年を。
いつの間にか、その隣に寄り添うようにして存在する無邪気なまでに残酷な笑顔を宿した少女を。
「ど...して...」
生き残ったのが己の力のおかげだと思えるほど、景時はめでたくなかった。
自分の力量がどれだけなのか。そして、相手の力量がどれほどのものなのか。それが読めぬほど愚かではない。
景時が生きていたのは、目の前の青年がそうさせたからだ。ただ、それだけの理由でしかないのだ。
どうして、そんな目をしているの?
どうして、そんな力を手にしたの?
どうして、俺だけを生き残らせたの?
掠れ、震える頼りない声で問うた幾つもの意味をこめたそれに、何の障害もない野を行く無造作さで近付いてきた頼朝は、冷たい笑みを崩さぬまま、す、と景時を指差した。
肩口にしなだれかかり、宙に浮いたままの少女はくすくすと、場にそぐわぬ鈴のような声を響かせるばかり。
「あの日から、既にお前の命は私のものだ。お前は役に立つ。だから生かしておいてやったのだ」
「そ、んなの...は...」
そういう事を聞きたいのではなかった。
けれどもう、何をどう問えばいいのかも判らなかった。
鈴を転がすような笑い声が残響のように消えず、不快感と重圧感も消えはしない。命を握られたままであることは、明白だった。
「選択権などないと、判らぬお前ではないだろう。...そう、お前の本邸は確か鎌倉にあるのだったか。今も、お前の身内はそこで暮らしている。そうだな?」
「......っ。佐殿、貴方は...まさか、その力で?」
ようように吐き出した言葉に、答えるように微笑んだのは頼朝に寄り添う少女だった。
「景時、と言ったかしら。妹さんとは似てはいないのね。でも私、貴方の顔立ちの方が好きよ。恐怖に歪んだお顔がとても綺麗ですもの」
「っ....あ、っ!?」
少女から感じる人間にはありえない気配に、景時の身が竦む。
この惨劇の原因となったのが誰なのか、判らないはずがなかった。
「政子、あまりからかうな」
「うふふ、勿論、あなたがそう仰るのでしたら」
なんだ。
この生き物は一体誰だ。
どうして、こんな?
どれだけ凝視したところで、その顔から再会までの七年を予測することなどできそうになかった。
何もかもが変わった。
七年という年月は、こんなにもあの少年を変えてしまったのだ。
それだけが、厳然たる事実として景時の前に存在している。
指差していた頼朝の手が、指を広げて景時へと差し出された。
「...?」
その手を見下ろし、もう一度頼朝の顔を見つめる。
求めるものが判らない。そんな顔を、物分かりの悪い子供にするように呆れた視線で一瞥し、頼朝は僅かに顎を持ち上げて景時を見上げた。
「言わねば判らぬか。いいな、一度しか言わぬ」
頼朝は景時から視線を逸らさない。
景時もまた、頼朝から視線を逸らせない。
見つめる先で薄い唇が言葉を紡いだ。
「行くぞ、景時」
「──っ」
この手を取れと、そう言うのか。
選択肢はないと言っておきながら、自分で選べと。
自らの意思でこの手を取れ、と。
景時の躊躇いは、頼朝にも伝わっただろう。
それでも頼朝は手を差し出した姿勢のまま、動かない。
見つめてくる瞳を見返して、景時は小さく息を呑んだ。
ちらりと揺れた翳。
ほんの一瞬除いたそれは、あの日景時が小さな子供に見つけたのと同じ──
ああ。
吐き出した息と共に、景時はいまだ震えを残す右手をそっと頼朝の手に重ねた。
瞬間、僅かに見開かれた頼朝の瞳の揺れに、確信する。
嗚呼、あの子供は決して失われてはいないのだ。
ならばあの日己に誓った約を、果たさなければならない。
重ねた掌に力を込めて、いつしか自分より僅かに大きくなった手を握った。
「──御意の、ままに」
ごめん、母上、朔。
俺は、許されない道を選ぶよ。
たとえこれがどれだけ修羅の道であろうとも...この方一人にその道を歩ませたりはしない。
告げる日などこないだろう謝罪を胸のうちで呟いて、景時は忠誠を示すように深く項垂れた。
それをまるで不思議なものを見るような目で見つめたのも束の間、頼朝は歪んだ笑みを持って、新たな配下を迎え入れたのだった。
>>
長くなりましたが以上で、再会終了ですー!
イラストは相変わらずシノさんからのものですvv
再掲載許可ありがとうシノさんっ! ていうか、本当にこのイラストの為にSS作ったよーなもんですwww
捏造設定で続きを書くかどうかは...うん、思わず続きを書きたくなるよーなイラストがあったら書くかもしれません←
お付き合いいただきどうもありがとうございましたvv
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遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。
遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^
なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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