同人サークル「天泣道化」なんてやってるかもしれない冴夜木ヤトによる、気の向くまま萌えの向くままの、とっても腐女子向けなブログ。
参加イベント情報とか発行物情報とかが載るかもしれない。
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ええと、最初にお返事めいた言い訳というか、いや、言い訳ではないんすが!(笑)
>あさひさん
あさひさんが和彦さんキャラを愛してらっしゃるのも、拙宅の景時を有難くも気に入ってくださってるのも承知してるんですが、多分私の中に、「あさひさんの好物は譲景」というインプットが強いせいだと思うんですよねw
なので、あさひさんの基本は景時左のイメージがあるのかもしれませんww
景時右側一緒に満喫していただけてるんでしたら、もうそれだけで幸せですので☆
いつも有難うございますーv
と、呟いた所で今日も頑張ろう。
以下、色々捏造なので、詳細は以前の記事(http://tenkyu.side- story.net/Entry/138/)にて確認してくださいませ。
ちなみに好き勝手書いているので、時系列通りに話が展開していないことをご了承くださいませ^^←
今回は再び平家時代に戻ってますよ~。
>あさひさん
あさひさんが和彦さんキャラを愛してらっしゃるのも、拙宅の景時を有難くも気に入ってくださってるのも承知してるんですが、多分私の中に、「あさひさんの好物は譲景」というインプットが強いせいだと思うんですよねw
なので、あさひさんの基本は景時左のイメージがあるのかもしれませんww
景時右側一緒に満喫していただけてるんでしたら、もうそれだけで幸せですので☆
いつも有難うございますーv
と、呟いた所で今日も頑張ろう。
以下、色々捏造なので、詳細は以前の記事(http://tenkyu.side- story.net/Entry/138/)にて確認してくださいませ。
ちなみに好き勝手書いているので、時系列通りに話が展開していないことをご了承くださいませ^^←
今回は再び平家時代に戻ってますよ~。
****
将臣が刀の修行を始めて一月が過ぎた頃だろうか、その機会がやってきたのは。
ここ最近は夜遅くまで灯台の火が消えなかった重盛の部屋と、僅かに慌しさを感じさせる邸内、朝の将臣との稽古の時以外は捕まえるのが難しくなった景時の姿に、どうやら何かが起きているらしいとは将臣も気付いていた。
それが何なのかがはっきりしたのは、今日の朝稽古の後だった。
いつもの通り型の確認、打ち込み、防御、反撃、と一通りの流れを確認する。
全てが終わる頃には全身が温まり、心地好い疲労と汗に襲われる。
それでも最初の頃に比べれば、筋肉も徐々に鍛えられてきているのだろう、筋肉痛の度合いもマシになったものだ。
景時から手渡された手拭いで顔の汗を拭い、それを待っていたかのようなタイミングで差し出された水を一気に呷って、将臣は勢い良く息を吐いた。
「っぷはーーーーー! あぁ、水が美味いぜ」
「はは、それは良い事だ。食べ物や飲み物を美味しいと感じるうちは何も問題ない」
精神が健やかな証拠だ、と穏やかに笑う景時は、小一時間ほど将臣の相手をしたはずだがほとんど最初と変わらない姿だ。せいぜい、寝起きの時に比べて顔に赤味が差して健康そうに見えるくらいか。
最初に朝の挨拶をした時には、今にも倒れそうな位白い顔をしていて驚いたものだが、何度かするうちに、どうも景時は朝が弱いのだと気付いた。
将臣は用事さえあれば朝早かろうとすっきり目を覚ませるタイプだが、景時はそうではないらしい(とは言え将臣の場合、用事がないならいつまでも惰眠を貪っている、ということでもあるのだが...)。
それなのに毎日早朝から将臣の相手をしてくれている、という事が有難く嬉しい。
景時にそんな事を言えば、「最初に無茶な事をお願いしたのはこちらなのだから、これくらいは当然のことで感謝されることじゃない」と返されるのが判りきっているので告げた事はないが。
縁側に腰掛けて、将臣を見上げて笑う景時の手にも水の入った器が握られているが、中身はさほど減っていない。
一気に水を飲み干した将臣に自分の物も差し出そうとするのを、大丈夫だと止める。
「アンタはそう感じなくなったことがあるのか?」
「私かい? そうだね、そういうことも経験としてなくはないよ。一時的なものだがね。続けばそれはもう気の病だろう?」
「ま、そうだな。人間なんて結構メンタル面に左右されるもんだし、そういうこともあるか」
「めん、たる?」
聞きなれない言葉に景時が首を傾げるのに笑って、将臣が補足した。
「ああ、悪ぃ悪ぃ。こっちの言葉でな、メンタルってのはようは精神ってのと同じ意味だ」
「なるほどね。将臣くんの世界には、面白い言葉が色々ありそうだ」
「剣を教えてもらってるからな。興味があるなら代わりにオレもあっちの言葉を色々教えてやるぜ?」
「それは楽しそうだ。時間が出来たら色々聞かせて欲しいものだね」
「おぅ、任せとけ!」
にかっと満面の笑顔を浮かべる将臣を眩しそうに見やって、景時は不意にそれを真剣な眼差しへと変えた。
何かを確認するようにじっと見つめられ、将臣は臆すことなくその視線を受け止め見つめ返す。
その様子に景時は一つ頷いて。
「将臣くん、そろそろ実戦を体験してみようか」
「──っ」
突然の提案に、さすがの将臣も固まった。
いずれそんな時が来る、その為に鍛錬を積んでいたということも理解していたはずだが、いざ戦いに出ろと言われれば、動揺した己にその覚悟がしかとは定まっていなかったことを思い知るばかりだ。
将臣の動揺に気付いていないはずはないだろうが、景時はそんな将臣から視線を逸らさないままで話を続ける。
「最近、山城の方で源氏との小競り合いが続いていてね。大きな戦には発展していないが、このままこの状況が続くのは歓迎できない。京からそう遠くもない場所だから、放っても置けない以上退散してもらうしかない」
「......」
「京にちょっかいをかけようとした源氏の勢力を、病で臥せっていると言われていたはずの重盛様が自ら指揮を執って鮮やかに退けた、となれば、良い宣伝にもなると思わないかい?」
山賊や盗賊なんていう武士崩れ、農民崩れの相手でなく、源氏が相手であるからこそ、重盛が出る事に意味がある。
平家の健在ぶりをアピールするには確かに最適だろう、という事は将臣にも判った。
「いきなり本格的に大きな戦に出るのは、流石にまだ難しいだろうからね。色々情報を検討した結果、危険の比較的少ないこの辺りから初めてみるのがいいだろうというのが、重盛様や私の意見なんだが...どうだろか。君が無理だと言うのなら、今回は見送っても勿論構わない」
それはつまり、参加するしないの最終的な決定権は将臣に委ねるということだ。
重盛が出なくても困らないレベルの戦い。だが重盛が出ればそれに大きな意味を持たせられるレベルの戦い。
それでいて、実戦経験のない将臣が参加しても、安全の確保が容易な程度に、既に手は打ってあるのだろう。恐らく最近夜遅くまで重盛や景時が話し合っていたことは、この件についてだ。
とは言え、将臣にその覚悟が出来ないならば、覚悟の定まっていないものを戦場に連れて行く事は出来ない。そういう事だ。
ずっと目を逸らさない景時に、将臣も目を逸らすことは出来なかった。
景時は包み隠さず将臣に語ってくれている。将臣の気持ちを汲み、利用しようとするのではなく、あくまでも協力を要請している側なのだという姿勢を崩さない。
まだ無理だ、と言えば景時はそれを受け入れるだろう。
だが、景時が今この話を持って来たのは、今の将臣ならば可能だと評価し、判断したからに他ならない。
断ることは、その景時の評価を裏切ることと同義だ。
景時は、今の俺が戦場に出られる最低限の力があると認めてくれた。
ずっと修行に付き合ってくれている景時に認められたという事は、将臣にとって何より嬉しく、何より自信に繋がることだった。
その想いが将臣の覚悟を決めた。
「いいぜ、ここで逃げたら次もきっと逃げたくなっちまうからな。こんなチャンスもそうあるもんじゃないだろ? 俺が自分でアンタ達に協力するって約束したんだ。だったらやってみようじゃねーか」
景時から視線を外し、今の今まで刀を握っていた手を見つめてぐ、と握りこむ。
稽古は既に木刀から真剣へと移っている。
ならば次は実戦でそれを試す段階だというだけだ。
自らの手を見つめる将臣の様子に、景時は静かに頷いて、気遣う想いを内に隠しこんだ。
戦場へ追い立てる身には、その相手を気遣う権利などないのかもしれないが。
それでも思う。
この世の地獄を目にした時に、この真っ直ぐな少年の心が押しつぶされない事を。
その一杯の水を、いつまでも美味しいと思える事を。
「それじゃあ、詳しい話をしよう。手伝いの者には伝えておくから、朝餉が済んだら私に声を掛けて欲しい。その頃には侍所にいるはずだ」
「オゥケイ! また後でな、景時」
「ああ」
手を振って駆けていく後姿を見送って、景時は手にしたままだった水を、ぐ、と飲み干した。
いつの間にか、喉はからからだった。
>>
一回で終わりそうにないので、二回に分けることにしました。
とうとう将臣の初陣です。
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自己紹介:
遙か3の景時と4の風早中心に、腐女子的に萌え萌え言ってる人のブログです。
腐女子以外にはあまり優しくない内容が多くなると思われますので苦手な方はご注意ください。
遙か中心ネオロマ特化SNS「遙紅花街」にも生息中。御存知の方はお気軽にお声掛けてくださいませ^^
なお、プロフ画像はシノさんから頂いた頼朝様と景時。可愛くてハァハァするんだぜ!^q^
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